KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

味なメニュー

味なメニュー

味なメニュー

作家
平松洋子
出版社
幻冬舎
発売日
2015-11-12
ISBN
9784344028517
amazonで購入する

味なメニュー / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

読書をするように、メニューを読む。洋食屋の、居酒屋の、フルーツパーラーの、立ち食いそば屋の、ジューススタンドのメニュー。印刷されたものも、黒板に書かれたものも、紙に書かれた短冊状のものも。良い店の良いメニューは食べる前からお客をわくわくさせてくれる。

2016/11/24

あじ

「食べ物」ほどプロと素人の筆力の差が、歴然とする題材はない。平松さんの文章は目で味わう料理であり、脳が実際に食したと錯覚してしまうほど語彙が豊穣だ。味蕾が咲き乱れ、多幸感いっぱいの食後が何度も体験できる。立ち食いそば屋のスタンドで、だし場(出汁BAR)のカウンターで『味なメニュー』を前に座り込み。また次も【平松】に寄らせて頂きます。ここの料理は三方よしですから。

2015/12/30

ユメ

カバー写真の「甚六」のメニューに惚れ惚れ。メニューを読むことは読書と似ている、という平松さんに激しく共感した。私も、メニューを読むことが大好きだ。一品一品が美味しそうであるかはもちろんのこと、取り合わせ、配列も非常に重要で、自分はこの中からどれを選んで食事を組み立てるか、ということをわくわくと考えさせてくれるメニューがいい。書き手の人柄が滲む手書きのメニューは尚よい。メニューを読むあいだ、人はほんの少し先の未来を思い描く。「メニューは文学である」「メニューには、物語の始まりがある」平松さんの主張は至言だ。

2018/01/03

ホークス

飲食店のメニューに着目したエッセイ。壁一面に貼られた短冊、黒板の日替り品、歴史の色がついた木札には、店主の拘りや従業員の創意が生きている。過去の思い出も含め、本書の眼目である。ジャンルを深掘りした話も読みどころだ。都心のランチ屋台をメジャー化したのは、OLの欲求に寄り添った人達の情熱と冷静なロジック。坂崎仁紀氏と探究する立ち食いそばの世界は、まだまだ奥が深そうだ。概して低価格なものほど興味深い。関東煮の老舗、道頓堀「たこ梅」は明治時代の様な見事な外観。復活させた主人の真摯な取り組みにぞくっとした。

2018/12/31

たんぽぽ

居酒屋、立ち喰いそば、ジューススタンド…いろいろなお店のメニューが紹介されている。 上品なお店の気取ったメニューではなくて、黒板に店主が手書きしたようなメニューがいい。とりあえずのビールを頼んで、壁いっぱいのメニューを見回す楽しさを思い出してしまう。大好きな山利喜が紹介されていて、煮込みが食べたくなっちゃった。

2016/02/05

感想・レビューをもっと見る