KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

海は見えるか

海は見えるか

海は見えるか

作家
真山仁
出版社
幻冬舎
発売日
2016-02-25
ISBN
9784344028944
amazonで購入する

海は見えるか / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ナイスネイチャ

「そして、星の輝く夜がくる」の続編。震災から一年たった被災地が舞台。突如起こるPTSD。子供の将来の為、街を出て行く決断をする親。海が見えなくなる防波堤問題。まだまだ解決の糸口が見えない内容を描いてました。復興とは何なのか考えさせられる作品でした。

2016/07/17

いつでも母さん

『てんでんこ』もう全ての国民の脳内にインプットされただろうか?あの震災後の小学校を舞台に神戸から応援に来た熱い教師の2年目とそこの生徒達のPTSDが現れる現実・・(前作は未読なのだが)熱しやすく冷めやすい気質の私たち日本人。阪神大震災然り、熊本の地震もそう!遡ればそうですね、3.10東京大空襲か・・そしてまた今年も8月がくる。生真面目な日本人だからここまでやってきた。数多の昭和一桁生まれの先達に導かれた日本。さあ、平成を生きる私たちよ、今こそ、今だから、何が出来る?何を成せば良い?なんて一人感じて読了。

2016/07/29

chimako

『そして、星の輝く夜がくる』の続編。何とも感想を書き辛い。震災から1年が経って少しずつ普段の暮らしを取り戻しつつあるかにみえる被災地。奥底にしまいこんだ子どもたちの心のキズは突然表面に表れる。当時必死に働いていた自衛隊員の心を壊してしまう。きっとそういうことはある。もっと深刻な事態も予想できる。が、どうもこの小説からは深く感じることが出来なかった。小野寺のキャラクターのせいなのか、前を向こう という主題設定のためなのか。あの震災を書くことは難しいのだと改めて思った。

2016/03/29

Yunemo

2年目を迎えた遠間市、新6年生の気持ちの揺れ。5年経過した今となって、3年前の生徒たちの怯えと明日への希望が、6編の中で生々しく描かれます。大人と子供の感覚の違い、身につまされます。思った以上に強い意志、思った以上に脆さの気持、こうして読了後に何を表現できるのかな、との想い。ほとんどノンフィクションの世界と考えられます。前作時の混沌さから、惑いの2年目が淡々と記される想いが募ります。小野寺先生の生き方に変化も、そこにあるは児童たちからの教え、この感性がある意味心地よく。でも、最後の決心にはちょっと無理が。

2016/04/02

みかん🍊

『そして、星の輝く夜がくる』の続編、震災の町遠間で2年目を迎えた小野寺だが復興どころか復旧も出来ていない現実、PTSDが現れる子どもたち、転出して行く家族、医者不足と問題は山積み、そして美しい松原の海岸線に12mもの防潮堤が建設される、命を守る為には景観など言っていられないのか、自分の住む町にも海岸があるがビルのような防潮堤に海岸を阻まれた海は想像できない、未来の為にどちらが正しいのか答えはでない。

2016/08/04

感想・レビューをもっと見る