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咲ク・ララ・ファミリア

咲ク・ララ・ファミリア

咲ク・ララ・ファミリア

作家
越智月子
出版社
幻冬舎
発売日
2016-04-21
ISBN
9784344029293
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咲ク・ララ・ファミリア / 感想・レビュー

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papako

続いて家族もの。他の作品が気になっていた初めての作家さん。父が再婚したのはイケメンだった!びっくりするだろう。木の名前の四姉妹が父と『彼』を含めて家族になろうとする話。きれいごとはなく、四苦八苦しながら、妬み恨み嫌悪し困惑しながらもなんとなく家族になっていく5人がなんだかいい感じ。風車に啖呵をきる2人の妹ズが頼もしい。ラストの締め方も私は好きです。うん、家族はいろいろ。この作家さんの他の作品も読んでみたい。

2018/03/10

ぶんこ

若い家庭教師と駆け落ちした母。残された四姉妹と父との生活の中、家事を担ってきた次女は父からの突然の再婚話に仰天する。こんな話から始まった物語で、四姉妹それぞれ目線からの章だてがあって、目線が変わると同じ物事がこうも違って見えるものかと驚く。森戸家に入り込んだのが40歳間近のイケメン翻訳者だからよかった気がしました。これが女性だったら、こうはいかなかったのではないかな。お父さんの来る者拒まず、去る者追わずの大らかさに驚かされました。ラストは「家族がいるっていいな」の感想でした。

2017/04/03

のんき

家族とは何かと考えさせられました。62歳の父の再婚相手は40歳の薫。「言いたいことを言うだけ言って、ガス抜きしたら、またやり直せる。少しずつだけど、そうやって家族になっていくんじゃないかな。それができる、そう思えたから、この家に来たんです」と薫は言います。逆に、4姉妹の一人楓子は、「薫さんは、これまで行儀よすぎたんだよ。それじゃ、もたないって。あたしたちの前では、お行儀も性格も、もっと悪くたっていいんだよ」って言います。喜びも悲しみも、あらゆる感情を経て人と人とは家族になります。その結びつきは永遠です。

2017/04/09

むぎじる

62歳になる父親から突然再婚したい旨を告げられ、しかも相手の年齢は22歳年下で初婚、そして男性だったら・・・。衝撃の告白を受けた橙子・柊子・桐子・楓子四姉妹の物語。こんな話が出てくるのなら、なぜ自分たちは産まれてきたのか?などなど想いは錯綜するけれど、この事件によって姉妹の結束が育まれたり、時間をかけながら父親の相手である薫を受け入れていく様がとても楽しい。父親が求めていた家族とは、血のつながりを超えた心の結びつきであり、頼りないが純粋な心を持つ父親を森戸家の女たちは大好きだった。おもしろかった。

2019/06/11

うどん

4人姉妹のそれぞれの視点からの話でしした。文句ばっかり言い合っているけどやっぱり家族っていいです。

2016/07/14

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