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電王

電王

電王

作家
高嶋哲夫
出版社
幻冬舎
発売日
2016-12-15
ISBN
9784344030466
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電王 / 感想・レビュー

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utinopoti27

取海創と相場俊之。天才少年と呼ばれた2人はプロ棋士を目指しますが、人生をかけた対局で取海に負けた相場は、将棋から離れ数学にのめりこみます。20年後、2人は将棋ソフトの開発者とプロ棋士として、対局することに・・。因縁の対決、好きだなあ、こういうの。でも、期待して読み進めるのですが、何だかすっきりしません。肝心の対決を熱く描いてくれると思いきや、企業買収の話が入り込んでみたり、時系列が目まぐるしく転換したりと、さっぱり盛り上がらないうちに終わってしまったみたいな。プロットは良いだけに、もったいない作品でした。

2018/03/04

Yunemo

何と表現したらいいのでしょう。あまりに一般人からかけ離れた天才二人。小学校時代に出会い、同じく卒業までに別離、別れの意味のしこりを残したままに。この濃密さが何年たっても、逢わずとも、違った立場ながらも、秘とした心の拠り所。こんな関係を成り立たせる筆者の意図。でもやっぱり、我々の感覚と違い過ぎます。これを背景として、将棋の世界、人工知能の世界、そして産業界、妙に絡まって経過する流れに流されるがままに読了です。いろんな意味で勝負には技量を超えた何かが。人工知能に任せず、生身の気持ち、技量での勝負、通じ合えて。

2017/02/06

R

将棋コンピュータと名人との戦いを描いた小説でした。物語としては、漫画のようにドラマチックで面白いのだけども、将棋の世界が、実際にAIと戦い、そして現在の状況をといらぬ知識があると素直に楽しめない。名人の人物像が昭和の将棋指しのアイコンを固めたようなキャラクタで、ちょっと盛りすぎじゃないかと思ったりもしたのだけど、その対比でコンピュータを作るライバルとの関係が少年漫画風で面白い。いっそ将棋じゃなかったらもっと楽しめたのかもと感じたが、将棋だからこそ成立したとも思えるのが歯がゆい。

2018/10/30

はるき

今注目の将棋がテーマ。将棋も人工知能も理解の範疇外ですが、何か好きです。将棋指せるようになりたいな。

2017/07/21

達ちゃん

高嶋さんはパニックもの以外は初めてです。最近将棋に注目が集まっていることもあり楽しく読めました。最後はどっちだ~と気になりますが、この終わり方はこれはこれでありかも。

2017/07/03

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