ブランケット・ブルームの星型乗車券
ブランケット・ブルームの星型乗車券 / 感想・レビュー
あや
1日で読み終えました。いつもながらにタイトル、装幀、キーワード、お話、全てに渡り吉田篤弘さんワールドが溢れてて、思わず笑顔に。 あっという間だったけど、とても幸せな読書タイムでした☆ 巻末の特別付録がまた良い。 少し時間を置いて何回も読み直したい素敵な作品です。
2017/03/18
nico🐬波待ち中
ここではないどこかにある街〈ブランケット・シティ〉。もうこれだけで吉田ワールド全開な感じ。その小さな街で発行されている、街唯一のタブロイド紙の連載コラムをまとめたもの。食卓でコーヒーでも飲みながらお読みいただければ…の言葉通り、肩の力を抜いたのんびりモードのコラムばかり。吉田さんお得意のお洒落な装幀とレイアウトが、まるで大人向けの絵本のように素敵。名前のように、ふんわりと柔らかな毛布に包まれている感じが心地よい。地図には載っていないけれど、どこかにきっとあるはず、と期待せずにはいられない素敵な街だった。
2021/05/22
けんとまん1007
吉田ワールドですね~。ショートショートの集まりのようであって、全体が一つの編み物のような感じ。星型・・夢見るような・・絵本の世界にも通じるような気がする。たくさんのテイストがあって、想像すればするほど世界がひろがっていく。星・・目を閉じながら想像。
2017/10/29
みうか
毛布をかぶった寒がりの街<ブランケット・シティ>の青年ライター、ブランケット・ブルーム君。デイリーブランケット紙の片隅では彼のコラムがひっそりと街の様子を伝えています。その名もブランケット・ブルームの星型乗車券。今日も街のどこかでは誰かがサンドイッチを食べたり、暇な消防士達がコーラスを奏でたり、ドーナツ好きの若者が睡眠放棄宣言をしたり、各々の気の向くままに過ごしているのです。上半分は真っ黒キャンバスに味のある吉田さんの絵、下半分はブルーム君のコラム。どちらもコーヒーを飲みながら堪能させていただきました♪
2019/10/24
ひめありす@灯れ松明の火
通勤読書用に選んでしまって失敗。吉田さんの言う通り、「コーヒー片手にゆっくりと読む」べき本でした。夜の終わりと朝の始まりの様な白蒼色、真昼に見る月の様な白、星座を描く余白持つ夜空の黒、三色で構成されていて本当に吉田さんらしいな、と。夜空の星を好き勝手に繋いで作る星座の様に、微かに繋がり合うあたたかで少し不思議な物の欠片達。クラフト・エヴィング商會のお店が閉店中の今、久し振りに「すぐ傍にある遠い場所」へと私達を誘ってくれました。巻末で紹介されている本とこの本の装丁が違うのが、またお茶目な心を見つけた様です。
2017/05/28
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