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毒島刑事最後の事件

毒島刑事最後の事件

毒島刑事最後の事件

作家
中山七里
出版社
幻冬舎
発売日
2020-07-22
ISBN
9784344036444
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毒島刑事最後の事件 / 感想・レビュー

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starbro

中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。中山七里デビュー10周年、12ヶ月連続刊行企画第7弾(現状7/12)は『毒島シリーズ』の最新作でした。 12ヶ月連続刊行企画の中では、本書が暫定MyBESTです。 https://www.gentosha.jp/article/16146/ 8月は、本書で読了です。

2020/08/31

しんたろー

「続編が出ても読まない…かな」とレビューに書いた『作家刑事毒島』の続編なので迷ったが、読んでみて正解…時系列としては毒島が刑事として現役だった頃で、1作目の前日譚になる5つの連作短編集…それぞれの事件に教唆した黒幕がいるという展開で、20年以上前のテレビドラマ『沙粧妙子・最後の事件』を彷彿させる。ブラックな笑いをまぶした批判小説的な前作よりサスペンスとして面白くなっていて、終盤のどんでん返しも著者らしい。インターネットによる匿名の闇や人間の脆弱性への皮肉を込めた社会派要素も含めて、毒島の舌鋒も鋭く感じた。

2020/10/16

ノンケ女医長

毒島刑事。彼の名前を警視庁で知らない人は、いないらしい。とにかく、弁が立つ。どんな相手であろうと、意に介さない。あれだけ知識が豊富で、自信満々で理論武装されながら毒島に追い詰められると、どんな人でも勝てない。きっと警察組織に必要な人材となったはずなのに。最後、結果を予想していながら、詩を諳んじるように喋り続けた行動と、その後の選択は、とても腑に落ちなかった。頭が良すぎるからこそ、次々と発生する事件捜査に見切りをつけてしまったのかな。

2024/02/12

nobby

なるほど!それで毒島刑事として最後の事件な訳ね!それにしても毒島さんの追い込みが怖過ぎる…タダでも極めて善人の顔を見せ「うふ、うふふふ」と不敵な笑いを浮かべて容赦ない言葉責め、それが留まることなく延々と数時間続けられるとは…それだけ彼を本気に怒らせるのは自己承認欲求に飢えた負け組達、そして本丸は無意識に教唆した卑劣極まる輩、その名は〈教授〉。終盤にむけて最低と最悪の闘いは盛り上がるばかり!真打登場してからの強敵模様にドキドキしながら「ごっこはどこまでいってもごっこ」化けの皮を剥がしての導きもまた恐ろしや…

2020/09/13

いつでも母さん

毒島シリーズ。あの毒島が刑事だった頃の話。犬養が部下で何だか新鮮(笑)連作5話。事件は〈教授〉と言う一つの方向へ導くのだが、とにかく毒島の舌鋒が巧みでもはや『芸』の域。だが、それがクセになる。もうぐぅの音も出ないほどコテンパンに持ってかれるのが心地良かったりするのだ。締めの麻生の気持ちがその後の作家・毒島に繋がっていくのが中山さんに『うふふ」って感じだ。

2020/10/07

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