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ムスコ物語

ムスコ物語

ムスコ物語

作家
ヤマザキマリ
出版社
幻冬舎
発売日
2021-08-04
ISBN
9784344038196
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ムスコ物語 / 感想・レビュー

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starbro

ヤマザキ マリは、新作(但し、漫画以外)中心に読んでいる作家です。タイトルから私小説かと思いきや、息子を巡るエッセイでした。オススメは、表紙に描かれた人工ヒレのイルカに会うために、美ら海水族館を訪れたエピソードです🐬 これまでの世界の経験や才能に溢れた、ムスコ 山崎デルスに幸あれ!

2021/10/09

bura

ヤマザキマリは相変わらずバイタリティがある作品を生み出し続けている。本書も「ヴィオラ母さん」で描かれていたお母さんの素晴らしさと同様、異文化の中で成長してしていく息子を主人公にしたエッセイである。とても面白く、息子の生き方、考え方は母や祖母(父親も)の独特の感性や行動力がベースになっていると思われる。いい息子だ、家族がああだから色々あきらめもあっただろうけど、プラス思考で人生を進んでいる。君に幸あれ!と言いたい。今回はけっこう「息子自慢」も入っていたなあ。母親目線は仕方がないよね。

2022/10/30

ネギっ子gen

『ヴィオラ母さん』著者による、ヤマザキマリ流子育て放浪記。巻末の息子視点の「ハハ物語」が実にナイス! チェロの話が面白かった。シングルマザーで帰国した娘に「仕方がない。孫の代までは私の責任だ」と告げる祖母は、孫に楽器の英才教育を課す。著者は、自分の過去もオーバーラップして、デルスに「無理してやらなくていいんだよ」と忠告。そして後年、デルスは言う。<ママはやめろやめろってやたらと煩かったけど、僕はババが自分の演奏を褒めてくれるのが結構嬉しかったんだよ>と。うーん……。左様に、親の思いと子どもの思いは……。⇒

2021/10/20

どんぐり

ヴィオラ母さんと対を成すヤマザキマリのムスコ物語。息子デルスにとっては、「明日は何が起こるかわからない」ハハ物語である。デルスの名の由来は、黒澤明監督の映画『デルス・ウザーラ』の大自然の中の狩人の主人公のように、「ひとりでも生きていけるように、誰にも頼らなくてもいいように」という思いから名づけられた。キューバで身ごもり、未婚のままフィレンツェで産み、その2年後に日本に里帰り。11年にも及ぶ貧乏留学・同棲生活を経ての帰国だった。それから4年後、ヤマザキマリは20歳のイタリア人と突然結婚することになる。→

2023/01/18

TakaUP48

あのヴィオラ母さんに育てられ、旅に行かないと死ぬという規格外の母親のムスコ記録。10歳の息子デルスの美ら海水族館の人工尾びれのイルカに会いたいという思いを、即座に実行する家族。キューバ産で、血の繋がらない父と世界移動を度々断行する母が家族。5カ国を移住してきた息子の「ハハ物語」が良かった。帰属に縛られない物事の考え方は自分の唯一の長所と知り、母の理不尽のありがたみを感じたという。母の優しさは、理想のようなものを押しつけてこなかったこと。自分の意志で旅に出たデルスは、旅が純粋に楽しかったという。DNAか?

2022/03/23

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