レインメーカー
レインメーカー / 感想・レビュー
starbro
真山 仁は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「レインメーカー」とは、金の雨を降らせるやり手の弁護士のことだそうです。著者らしい医療過誤訴訟ミステリ、エンタメとしては面白いですが、もう少し深みとサプライズが欲しかった。 https://www.gentosha.co.jp/book/b13971.html
2021/11/27
いつでも母さん
医療過誤訴訟の顛末。医師、病院、亡くなった幼子、その子の両親と祖父母、そして双方の弁護士。誰の為の、何の為の 裁判なの?が頭から離れない。原告代理人の弁護士事務所の思惑と、県議会議長でもある祖父の私怨に何ともへきへきする。それ以上に親とは夫婦とはも思った。これは現実かもしれないなぁとも思った。子供が体調不良になった時、既往歴とか我が夫も把握していなかったとふと思い出す(汗)真摯に患者と向き合う医師は堪らないだろうな。泣き寝入りは言語道断だが、何でも裁判の風潮はどうなんだろ。
2021/11/21
machi☺︎︎゛
装丁の聴診器とレインメーカーという聞きなれない言葉が気になり初読み作家さん。レインメーカーとは裁判で大儲けを企む弁護士の事だそうだ。裁判とか出てきて難しい内容かなと思いきやそこまで専門的な要素はなく分かりやすく最後まで読めた。夜中に具合が悪くなり救急に連れてこられ亡くなった男の子の事を思うとすごく不憫で辛くなった。と同時に金と欲や地位にこだわる大人の汚さに腹が立った。
2022/03/02
Yunemo
タイトルをみて、まずグリシャムの同タイトルをずいぶん昔に読んだことを突然想い出して。映画も見たはず。でも内容は覚えてません。本作、命を救えなかったら医師が悪いのか、という医療現場の矛盾、不条理を法的立場に立って描かれてます。病院経営に経済的合理性は馴染むのか、難しいですよね、現在の新型コロナ感染患者に対する病院側は最大限の処置を行ってます。そのために出来なくなった治療もあり。その結果経営悪化の道を辿り。そういえば、米国では訴訟で大儲けする弁護士をレインメーカーと呼んでるけど、本作の主人公雨守弁護士がそう?
2022/01/30
やも
【レインメーカー】とは、訴訟で大儲けする弁護士のこと。こんな単語はあってはならない。遺族を焚き付けての医療訴訟。金と権力、猜疑心に功名心、自分の中の正義、手放せない仕事…絡みに絡まった糸は1人の幼児の死をさらに悲しいものにさせる。登場人物たちはエリートばかり。知識と金と人脈をフルに使った、勝ち負けに気を取られた裁判バトルのよう。ゴングを鳴らしたのは、人としての本当のプライド。ifを考えてしまうけど、喬太君はこの結末を望んだとは思えず…。遺族にも落ち度はあったと思うけど、弁護士に踊らされた感が悲しい。★4
2022/02/18
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