KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

浅草ルンタッタ

浅草ルンタッタ

浅草ルンタッタ

作家
劇団ひとり
出版社
幻冬舎
発売日
2022-08-24
ISBN
9784344039940
amazonで購入する Kindle版を購入する

浅草ルンタッタ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

旅するランナー

劇団ひとりは天才だ。映画の場面が浮かんでくる描写。昭和の悲喜劇やフェリーニ映画を観るようだ。明治·大正期の浅草で懸命に生きる人々の喜怒哀楽が盛り込まれ、滑稽で残酷で薄汚く優美である。人と人の繋がりと、心の温もりに涙する。この劇団に、しっかりやられました。

2022/10/29

starbro

以前から気になっていた劇団ひとり、王様のブランチBOOKコーナーで紹介されたので読みました。劇団ひとり、初読です。 本書は、大正浅草オペラ人情噺の佳作でした。朝ドラ等で映像化すると良いかも知れません。 https://www.gentosha.jp/article/21235/

2022/10/04

ふじさん

行き場をなくした女たちが集う浅草の置屋「燕屋」の玄関前に、一人の赤ん坊が捨てられていた。自らの子を亡くした過去がある遊女の千代は、周囲の反対を押し切り育てることを決める。お雪と名付けられた少女は、燕屋の人々に支えられ、明治から大正へと時代が進む中で、浅草の賑わいと共に成長する。芝居小屋に通い、歌って、踊って、浅草オペラを真似して幸せな日々を過ごしていた。一人の男の出会いが、お雪を初め、燕屋の人々、特に千代、鈴江の人生を狂わせることになる。事件に翻弄されながら、お互いを思い健気に生きる人々の姿が痛ましい。

2024/06/29

reo

劇団ひとり氏が、如何なる芸人なのかなどは露ほども知らず、ただ只管主題が面白そうだと思い手に取った小説。吉原という政府公認の遊郭。その隣で、猥雑な売春宿で春をひさぐ女たちの、最下層の生活だからそこから見えてくる、仲間意識や子に対する無私の愛情など、生きるうえで大切なことを教えてくれる。してまた、往時の浅草六区の賑やかさの情景描写が上手い。千代が福子が鈴代が兵助が信夫がそしてお雪が画面から飛び出して来そうな描きように思わずルンラッタ!劇団ひとり侮れない😎

2023/02/23

ぼっちゃん

遊女たちに愛され育てられた捨て子のお雪と周りの大人たちの明治・大正の物語。これまでと異なり今作は明治・大正時代なのでその時代の浅草オペラや関東大震災などのことも調べて書かれたのだろう。東野圭吾の『手紙』のようになるのだろうと予想していたが、うまく裏切られました。

2022/09/18

感想・レビューをもっと見る