笑って人類!
笑って人類! / 感想・レビュー
starbro
太田 光、4作目です。著者が今考えていること詰め込んだ近未来政治ファンタジー巨編でした。私が日頃提唱している世界連邦に近い理想的な政治主体の提案をユーモラスに描いています。 https://www.gentosha.jp/series/warattejinnrui/
2023/07/11
fwhd8325
太田さんは、漫才にだけ集中して欲しいと思っていました。映画や小説に挑戦するのはいいけれど、どこか肩に力が入っているように感じました。この小説も2段組500ページ超えと聞いて、どうしようかと迷いました。しかし、これは面白かった。太田さんのギャグのセンスがこれでもかと描かれています。それでいて、しっかりエンタテインメント小説になっている。少し、感覚が古いかもしれないけれど、この物語はクレイジーキャッツの世界のよう思いました。笑いは、時代を超えて不滅なのです。
2023/08/09
オーウェン
本を出していたことは知っていたが、まさかこういうディストピアのような小説で読ませてくれるとは思わなかった。 当初は映画の脚本のためだったらしいが、コロナ禍のため小説化に切り替えたそうで。 架空の国ではあるが、どう見ても日本とアメリカの関係性であり、テロが起きた際の政府の反応。 個人間ではいとも簡単に合意するのに、国同士になるとまともにいかないのは現在も同じ。 カツラだったりトイレにすぐ行く末松だとか、驚くくらいキャラが立っているし、長さを感じさせないくらいスムーズに進む文体。そしてタバコを吸って死ネで締め
2023/05/10
ぐうぐう
あえて、松本人志の話から始めてみたい。松本が作詞を担当した「チキンライス」において、一番グッと来るのは「最後は笑いに変えるから」というフレーズだろう。現在の子供達に貧乏話をして嫌がられるかもしれないけど、最後には笑いにするから許してほしいという意味だが、そこには松本の芸人としての矜持が感じられる。ではどうして松本は、あるいは芸人は、そこまで笑いを信じているのか。その答えのひとつが『笑って人類!』には描かれている。本作には何度も「未来はきっと面白い」という表現が登場する。(つづく)
2023/06/01
PEN-F
ああ、なんて素晴らしいんだろう。今のこの閉塞感漂う世界に一筋の希望の光が差したかのようだ。人々は憎しみを糧に生きすぎた。断ち切る事のできない負の連鎖。争いのない世界、皆が幸せな世界、たしかに今までの世界をみていれば綺麗事だとは思う。でも、綺麗事だっていいじゃんか!理想すら掲げることができなくなってしまったら本当に終わってしまう。子供達の未来に必要なのは憎しみではなく希望。
2023/03/25
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