縁切り神社 (幻冬舎文庫 た 12-1)
縁切り神社 (幻冬舎文庫 た 12-1) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
【birthday book】田口ランディさんの短編集ですが、ボリュームの割りに深い話が多かったです。あらゆるシチュエーションにおける男女のリアルな恋愛模様をランディ節絶好調で綴ります。時に無心にエロティックに、時にほどよくコミカルに、そして予想外にシリアスにと作品の表情豊かに展開します。中には目を背けたくなるようなオンナのストリートな情念もなかなかのインパクトがあります。全体通して、ヘヴィな作風なのに不思議と読後感は爽やかとまではいかなくとも、悪くない印象で、素直なココロがキレイなだけではないんですね。
2015/10/12
あつひめ
田口ランディさん初読み。悪縁を絶ちたい!!そう願う男女はどれだけいるのだろう。こうして表紙におびただしい数のお札があるということはみな少なからず願っていることでもあるのかもしれない。その割には、世の中の歯切れの悪い男女の色恋沙汰。この本を手にした時、バッサバッサと悪縁を絶ち切って新しい人生や良縁にまっしぐらかと思ったのだけど・・・う~ん。ランディさんのあとがきが一番(失礼)気に入った。そして、安井金毘羅宮の縁切り札がこれだと言うことが分かり一つ物を知った。
2012/10/11
まさきち
以前に読んだものを登録。そこここに背筋が凍るような怖さを感じる物語達でした。
2014/04/29
スノーシェルター
再読。短編集なのにズッシリくる。恋は素敵なもののはずなのに、その裏に潜むドロッとしたものを暗いけれどきれいに表現されている感じがした。恋は相手に自分の一部をまるごと渡してしまう。失恋は相手が自分の一部を持ったままいなくなるから痛い。うまく切れると良いのだけれどね。
2014/01/03
Mik.Vicky
タイトルに惹かれてふと手にとって読んでみた。 内容は悪く無い、話の流れも悪く無い、言葉遣いも悪くない・・・でも私は興味深く読めなかった。他の方の評価はいいのに・・・ちょっと変な後味。
2015/12/30
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