忘れないよヴェトナム (幻冬舎文庫 た 12-2)
忘れないよヴェトナム (幻冬舎文庫 た 12-2) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
田口ランディさんは初読。本書は彼女のデビュー作。とはいっても、当時はまだフリーライターの身分だった。取材で1カ月間ヴェトナムに行くことになったのだが、到着するなりヴェトナム嫌いに。旅行ライターが、自分の訪れた国のことを嫌いだと書くのも珍しいが、それもまあ一種の韜晦。読み進めるほどに、彼女も私たち読者も知らず知らずヴェトナムの魅力に捉えられていくことになる。彼女にとっては、とりわけメコンデルタのカントーに行ったことが大きな転換点になったようだ。もっとも、最終章でもまだ「好きじゃない」なんて言ってるのだが。
2016/07/11
leo
あ、これ再読だった。図書館のリサイクル本でもらったのだけど、読み進めるうちに端々に感じるデジャヴ。と言うことは数十年前に借りた本が手元に戻ってきたってことだ。と言うなんとなく運命を感じる一冊。ヴェトナムは一回だけホーチミン・シティに行ったけど全然楽しくなかったなあ…やはりメコンデルタを旅しないとヴェトナムの魅力はわからんのだろうか。
2021/10/15
岡本匠
田口ランディは初読。これはデビュー作。色々あった方だけれど、この本は面白く読めた。無条件で旅本が好きなのかもしれない。彼女の旅のお供本が「小鳥の歌」という本。女子パウロ会というカトリック系の宗教団体が出版しているもので、少し気になった。読んでみたい。
2016/05/24
ふうふう
★★★☆☆ 広告会社で働いていた23歳の頃、「メコンの夕陽が見たい」と言っていた友人。数年後、彼女が日本語教師としてヴェトナムへ行くことに。冒頭のエピソードにつられて読み始める。
2018/12/26
あつ子🐈⬛
実家の本棚から発掘。今読んでも不愉快になる本である。訪れる国の歴史や文化を学びもせずに勝手に押しかけて「臭い」だの「汚い」だの「うるさい」だの、呆れて物も言えぬ。挙げ句の果てには、「『優しくて、笑顔のかわいいヴェトナム女性』というイメージはどこで誰がつくっているのだろうか?私はついぞ、そんなヴェトナム女性には会ったことがないぞ」だと。ベトナムのほんの局地を旅しただけなのに噴飯ものである。海外在住の知人、同胞が迷惑するので、この手の輩には一生日本から出てほしくない。
2018/06/17
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