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月に繭地には果実 下: from CalledターンA Gundam (幻冬舎文庫 ふ 7-3)

月に繭地には果実 下: from CalledターンA Gundam (幻冬舎文庫 ふ 7-3)

月に繭地には果実 下: from CalledターンA Gundam (幻冬舎文庫 ふ 7-3)

作家
福井晴敏
出版社
幻冬舎
発売日
2001-08-01
ISBN
9784344401549
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月に繭地には果実 下: from CalledターンA Gundam (幻冬舎文庫 ふ 7-3) / 感想・レビュー

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Willie the Wildcat

ナノマシン・ハザードの真実と空間転位、欠けているのは「心」。故の”花咲爺”。欲と感情の交錯が齎した殺戮の歴史。繰り返される過ちの修復力も「心」。象徴はヤーニ少尉という感。フランへの思いやりやハリーとのけじめのつけ方など、ヤーニ少尉の人間臭さが印象的。これがヒトの持つ真の生命力。ロランとソシエの再会の場面、いいなぁ。予想できても「これしかないよなぁ」という〆方。”メリー”、意義と意味もしっかり噛み締めました!なお、ソシエの”覚醒”の場面、カツ・レス・キッカがアムロを”導く”場面が頭に浮かんだ。嗚呼懐かしい。

2019/11/10

姉勤

出発点は同じでも原作とは別の結末に至った本作。「報われない恋の切なさ」を描くのに、核爆弾や宇宙戦艦や、仕舞いには地球まで達する月全体が粒子加速器となる超兵器や、さらにそれを単機で凌駕するロボットが要るかは別として。悲恋は愛憎に、そして怨念へ変わり、取り返しのつかない悲劇や過ちを繰り返す。それでも、それすらも糧にしても、争いなき生命種と成るまで世代をつなげていこうという、富野ガンダムに立ち戻った。 「人類度し難し」、みんな星になってしまえ。となる、イデオンの一歩手前で辛うじて踏み止まった。

2016/04/04

kaida6213

ターンエーノベライズ最終巻。アニメも(あれはあれでいいのですが)悲し気なラストですが、こちらも負けず劣らず。救いのある人の方が少ないような気がする。ソシエが元気ね。あと、御大将の登場シーンが少なすぎて笑う。

2015/10/31

ひびキング

現代日本を舞台にした他の作品には無い大量破壊兵器による大規模戦闘が重苦しい。全ガンダムシリーズを黒歴史として纏めてしまったから、他のガンダムにどれほど希望や救いが匂わされていてもこの悲劇に辿りたいてしまうのだと分かればやり切れない。しかしこの作品ではエピローグの続きを読者が自由に想像することができそうだ。宇宙世紀に呪縛されたユニコーンよりその意味でこちらの方が好き。紛れもなく福井氏の最高傑作。終章の人々の営みに目の奥が熱くなるのを押さえられない。

2014/07/11

浅木原

端的な印象は「∀ガンダムの設定と序盤の展開を基にガノタが考えた従来の富野ガンダムっぽい話」。アニメと同時進行で書かれたらしいからVまでの富野ガンダム観を基に書くしかない以上こうなるのは必然で、原典を尊重する二次創作の宿命。∀アニメ本編みたいな話を作ることは富野由悠季自身にしかできない。じゃあ「第三者の書く二次創作にしかできない話」とは何か、ということになると原典で原作者が自分自身で整理できてなかった部分を客観視して総括することで、そこからニュータイプ問題を総括するガンダムUCが生まれると。なるほどなあ。

2019/11/09

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