栄光一途 (幻冬舎文庫 し 11-1)
栄光一途 (幻冬舎文庫 し 11-1) / 感想・レビュー
夢追人009
初読み作家、雫井脩介さんのデビュー作で、私にとって柔道ミステリーというジャンルも初めて読みましたね。まず、本書はこの題名があまりにも健全過ぎて損をしていると思いますね。この題名を選んだ理由は読者を油断させようとしているやに見受けまして、それは大成功なのですが、うーん惜しい気がしますね。ヒロインは柔道の元金メダリストの女子コーチ、望月篠子でオリンピックを控えて男子柔道の代表を競うライバル二人のシンジのどちらかがドーピングをしているという内容の文書が送られてきた件についての調査を全柔連の幹部から依頼されます。
2023/08/15
オーウェン
雫井脩介さんのデビュー作。 柔道界を舞台にしており、オリンピック候補の81キロ級の候補の二人。 そのどちらかがドーピングをしているという情報が流れ、コーチの望月篠子が判断をするため面接を行う。 柔道界を舞台にするミステリ作品。 次第に殺人まで起こり、ドーピング問題は広がりを見せる。 試合描写の繊細さはすごいが、作風が込み入っており、今見ると過剰な部分もある。 冒頭から仕掛けがあるが、あまり機能してないのが気にかかる。 そのせいかラストの悲痛さも、もっと迫ってくるものがあったと思う。
2024/03/14
ダイ@2019.11.2~一時休止
望月篠子その1。デビュー作。ドーピング問題の話で最後の展開に意外性があってよかった。
2014/05/12
shiozy
雫井脩介のデビュー作である。日本柔道界に潜むドーピング問題を密かに探ることを命じられた篠子。オリンピック候補男子二人の闇を探るのだが、一筋縄ではいかない。そこにはもっと大きな闇が隠されていた。なかなかスリルに富んだストーリーだ。女主人公より、脇を固める薩摩示現流女剣士深紅の技が冴え渡る。
2015/10/19
紫陽花
オリンピックの日本柔道代表候補のふたり、杉園信司と吉住新二…。どちらかがドーピングをしているとの疑惑。ドーピングをしている選手を突き止める極秘任務を与えられた日本柔道強化チームのコーチ望月篠子が真相を解明していくという話です。柔道界のコーチと選手の関係、ドーピング問題、トップ選手の孤独といったところに切り込んだ作品でどんどん読み進むことができました。最後は???というところもありましたが、良い作品だったと思います。
2023/04/15
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