異形の宴: 責め絵師・伊藤晴雨奇伝 (幻冬舎アウトロー文庫 O 2-41)
異形の宴: 責め絵師・伊藤晴雨奇伝 (幻冬舎アウトロー文庫 O 2-41) / 感想・レビュー
きょちょ
責め絵師、伊藤晴雨という人物を深く掘り下げるという内容でなく、関東大震災以降の伊藤が遭遇した出来事が中心。 ヤクザの妾と恋に落ちた女形が、妾と共に縛られて虐められるところはユーモラスだ。観光会社の社長が素人芝居に熱中する話は面白い。サディストはおおむねエゴイストと思うのだが(違ってたらゴメンナサイ)、弟子に女房を寝取られたあと、女房を縛り弟子に犯させてその場で絵を描く伊藤は、本当にこういったことが好きなんだろうなぁ。 正直者でどことなくからっとした人物。 画集を買ったら嫁さんに怒られるだろうなぁ。 ★★★
2018/07/24
つちのこ
緊縛責絵師、伊藤晴雨は大正時代に活躍した日本画家。この狂乱の画家の生涯をかけるのは、その道の大家・団鬼六しかいない。終盤で阿部定事件についても触れており、同時代の出来事だったことを知ることができた。この作品は2002年5月に映画化されている。(2002.7記)
2002/07/03
ニコラス@ケンジ
団鬼六による伊藤晴雨伝後編。 伊藤野枝と大杉栄の殺害事件に始まり 2,26事件、阿部貞事件 時代がどんどんきな臭くなっていくなか 自分の世界に徹底的に拘り続けた男 旅芝居の人らとの東北巡業の旅とか 普通に面白かったし いつもの団鬼六のSM小説モードに 入っていくとは笑ったw ただこれもあくまで団鬼六が想像した 伊藤晴雨の姿なはずなので どこまで真に迫ってるかは謎のまま〜
2022/12/09
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