活字狂想曲 (幻冬舎文庫 く 2-2)
活字狂想曲 (幻冬舎文庫 く 2-2) / 感想・レビュー
山田太郎
再読。えらく笑えた記憶があるが、間違えではなかった。頭のいい社会不適応者の話って面白い。ミョーに冷静に分析してるところとか。しかし、ホラー作家って肩書きなんかかっこいいと思うのは私だけ。
2013/07/18
はんみみ
10年ぶりくらいに再読。笑った笑った。しかし昔読んだ時とは笑いが違う。 あの頃はこちらのアタマも具合がちょっと…な時代だったからなー。今笑えるのは、分かりやすい失敗例や、作者が敢えて笑い話として書いてる現実との齟齬、化猫との対決?なんか。昔は気の毒に思った部分。あの頃はなに何をどう捉えて、笑い転げ、安心してアタマの調子をあっちにやってしまえていたのか?うん、彼は昔の彼ならず。私もだ。
2013/04/15
nizimeta
愛読書(正確に数えてはいないが2〜30回は読み返している)だが、私がこれまで読んできた時事通信社版と違い幻冬舎版(Kindle)では浅羽通明の解説が削られており台無し。本書を手に取る場合時事通信社版を読むことを勧める
2023/12/11
うえ
「私が右目はほとんど見えないと言うと、Tさんは一瞬へえという表情を浮かべ、穏やかにこう言った「昔、倉阪君の席に座ってたK君…S君もそうだった」これにはぞっとした」「鶴井通眞『会社逃亡』という本がある。かなり後味の悪い本…牛乳配達、家庭教師、労働組合の書記などを転々とするが、怏々として楽しまない。面接で「私は企業に女性として勤めたい」と言ってバカにされたりする」「源氏鶏太といえばサラリーマン小説の大家だか、後年好んで凡庸な怪談を書くようになり、読者の首を傾げさせた。なんとなく、気持ちがわかるような気もする」
2015/11/18
Mark.jr
11年間校正者として勤務していた著者の当時の経験・感情を綴ったエッセイになります。出版業界の中でも日の当たりづらい校正界隈の実情を知れる本でもありますが。最大の読み所は、直接の上司の葬式にも出ないくらい、とにかく会社での無駄な人間関係を作りたくない著者のへそ曲がりぶりではないかと思います。「特に私の場合は、誰も気づかないような間違いを発見する一方で、誰もが気づく単純な間違いを見逃すという天才にありがちなチョンボが多い」って、自分で言うかね。
2021/09/20
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