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THE MASK CLUB (幻冬舎文庫 む 1-18)

THE MASK CLUB (幻冬舎文庫 む 1-18)

THE MASK CLUB (幻冬舎文庫 む 1-18)

作家
村上龍
出版社
幻冬舎
発売日
2002-08-01
ISBN
9784344402744
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THE MASK CLUB (幻冬舎文庫 む 1-18) / 感想・レビュー

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ちぇけら

おれはこれまでなにをしてきたなんのために生きているのかなんて考えたことがなかった死んでも存在して記憶を感じる義理の父の勃起していく性器があたたかいココアはまだ飲んだことがない飲んだことがない飲んだことがない飲んだらなにかがおわってしまう気がした精液は飛び散るガラスのように飛び散って無数の傷をつくってSMはなにも考えなくていい正解がわかっているオルガスムそれがすべてだから性器の先から透明な汁を出して両手を縛られて感じる記憶は流れる流れるそして人のいのちなんて簡単に消える「おい、近藤、聞こえるか。消えろ」

2019/01/16

yakinori

交際相手を尾行してたどり着いたマンションの一室で殺害された男の語りから始まる。そこでは7人の女が定期的に集まりSMプレイに興じていた。その様子を死んで存在のない存在となった男が観察する。次第に明らかになる女たちの過去。それはいずれも大人たち、男たちとのいびつな関係であった。まず、独特の視点から描かれる構成に戸惑う。そして、読了後には感情をどこへ向ければいいのか戸惑う。憐れむべきか、恐れるべきか、恥じ入るべきか。サラの最後の台詞には浄化された気分である。男という生き物の醜悪さが。

2023/09/09

ヒロユキ

これでたぶん3回目の読了。巻末に解説を読んで改めてなるほどと思う。通常は外の世界に適応するために人は仮面を被るが、この物語に登場する7人のトラウマを抱えた女性たちは、自己の感情と向き合うために仮面を被らなければならない。女性は幼少期の父親像を一度壊して再構築する必要があるが、男性(父親)による性的トラウマから再構築が難しくなる。7人の女性たちにとって必要なセラピーのためのマスククラブに興味を持ち侵入しようとする男たちが殺されていくのは象徴的だと思う。特に二宮という男は同じ男性から見ても最低で醜悪だった。

2023/06/17

星辺気楽

死者の魂が小さな虫のようになって関係した女とその過去を彷徨う。SMを装った女たちの復讐劇。

2015/11/15

サルバドール

死人からの視点で描かれるってところから新しい感じでよかったです 途中から村上龍らしい展開になっていきましたが、 ラストに向けて一気に進んでいく感じでしたが、悪くない、 楽しめる作品でした

2013/10/12

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