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永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫)

永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫)

永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫)

作家
天童荒太
出版社
幻冬舎
発売日
2004-11-05
ISBN
9784344405844
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永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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えみ

本を閉じたとき、初めて自分が泣いていたことに気付くくらい静かに、だけど何よりも強く込み上げてきた感情で、私も『永遠の仔』に救われたのだと実感した。人の愛がどこまでも愚かしく美しいことをここまで残酷に描き切ってくれるとは…。言葉にならない。きっと皆其々がどこかで幸せになれる道もあっただろう。閉ざしていた扉を開けば、こんなにも自由なのに。自由になる事が罪だと思ってしまう人生、何て苛酷なんだろう。嘘や秘密を纏いながら過ごす日々の中で子どもの頃に共に過ごしたあの3人の時間、言葉、想い。忘れられないのは私も一緒だ。

2022/08/01

tengen

1980年 苦難の末、3人とも退院が叶い、霊峰への退院登山も実現することになる。彼らは優希を苦しめる根源を断つことが出来るのか。後に互いがいう優希の側にいる資格が無い、とはどうことなのか。☆1997年 聡志と、奈緒子の死。続く粱平と笙一郎の失踪。志穂の遺した手紙が驚くべき真実を告げる。そして優希の失踪。私たちは生きていていいのでしょうか?☆彡完結。

2017/03/31

金吾

最後まで明るさがない話でしたが、最終章特にラストの部分はジーンとしました。罪と罰について考えさせられる一冊でした。

2021/08/11

aax74370

★★★★☆ とても重く、切ない話でしたが 読み応え有りました♪天童作品の中でも お勧めなのは、納得です。アダルトチルドレンが 少しでも減っていく 世の中を望みます。

2015/08/05

せ~や

すごく悲しくなりました。誰だって心の奥に何かを持っていて、それを壊さないようにしながら生きている。無闇に踏み荒らされないように、覆い隠す。嘘や秘密に慣れてしまって、いつしか本当の事を言わなくなる。言った方が楽なのに言い方を忘れてしまう。あとがきでこんなにじ~んときたのは初めて。天童さんの言葉が心に染み渡っていく。自分は本当に誰の代わりでもない「自分」なのかな?少し考えさせられました。

2012/08/31

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