With you (幻冬舎文庫 え 4-1)
With you (幻冬舎文庫 え 4-1) / 感想・レビュー
ミカママ
女性作家による「官能小説」アンソロということで、分野的には大好物なはず。直球すぎるのや、中には「女性はそんなもんじゃ気持ちよくならないっしょ〜、実は男性が書いてるんじゃ?」的なのも多い中で、いちばん共感できたのは坂東眞砂子さんの『野火』。土着的(日本語おかしい?)で、女性の芯に訴えかけてくる。毎晩、寝落ちまでの短い時間、全体では長いスパンで読んだにも関わらず、最後の数編はお腹いっぱいで読み飛ばし、ちょっと心苦しい。
2023/05/26
ヴェネツィア
性においては、その嗜好はこれほどに個的なものもないくらいだ。各自のフェティシズムのあり様は、その細部まで問えば、それこそまさに多様の極みであろう。最も極端な例ではネクロフィリアまであるのだから。さて、本書は12人の女性作家による官能小説の競演集である(既読の作家が4人と初読が8人)。男性作家の書くポルノグラフィーとは、フェティシズムの方向性が違うと言えば違う。だが、いずれも不完全燃焼の感がしなくもない。小説としての完成度が高いのは坂東眞砂子の「野火」、都会的なセンスでうまく切り抜けたのが⇒
2018/10/28
あつひめ
女性作家が書く官能小説。これぞ、女が求めている気持ちや行為がこれでもか…というくらい並んでいる。女は子宮で恋をするのだ。ダメと脳みそでわかっていても体が忘れることはできない。その細かな気持ちの揺れがセックスにも繋がるのかも。愛される悦び、愛する悦び。女は言葉だけじゃやっぱり嬉しくは無いのかもな…。いくつになっても女は女だね…。
2014/03/17
かんらんしゃ🎡
なんのなんの、これしきの事で驚く儂ではないわ。いや、確かに重松清の時にはフイをつかれた。あの「愛妻日記」のほんわかしたタイトルや図書館にあった本だったし、何より重松作ってぇのに騙された。まさかあんな濃い内容だったとは。それに比べればずっと読みやすい。文学の香りするのも、なんだかよく判らないメッセージ性のあるのも無いのも。でもそんなのどうだっていいじゃん。こういう本は楽しめれば。
2019/01/24
七色一味
図書館にて、何の気なしに手にとって読み始めてしまい──そのまま読破。12人の女流作家さん達が描く、刹那的な情動と欲望の交差点のような短篇集です。R18でお願いします~。官能小説です。
2012/02/05
感想・レビューをもっと見る