一首千両 (幻冬舎文庫 さ 11-4 酔いどれ小籐次留書)
一首千両 (幻冬舎文庫 さ 11-4 酔いどれ小籐次留書) / 感想・レビュー
TakaUP48
正月早々余計者を始末した後、久慈屋で聞いた話は、分限方旦那衆十人で小籐次の首に千両賭けたという。その話を聞いた直後、一番籤が来た!江戸でのほとぼりを冷ますため久慈屋昌右衛門の水戸藩への商売道中に同行。途中で、水戸藩前之寄合久坂家の息女・鞠姫を追い剥ぎや無礼旗本から助け、久坂家から接待を受ける。小籐次の竹細工の行灯と西野内の紙で、ほのあかり久慈行灯が誕生。一首千両には、御膳所御台所頭・早乙女図書助や大身旗本肥田家隠居の影ありとの話。鍋島四家の追腹組と一首千両効果が怪しく連動か?「甘露なり」はいい言葉なり。
2021/04/29
くまクマ
佐伯作品といえば旅は外せません。道中まあいろいろ起きますね(笑)。
2021/02/11
藤枝梅安
文化一五(1818)年の正月、小籐次は年始の挨拶のため舟で品川沖に出た。流木につかまって浮かんでいる男を見つけ、助けた上、長屋で3日間養生させてやった。しかし、その男・赤馬の千太郎は小籐次の金を奪って長屋から姿を消した。この男を探す過程で、千住の石源親分と知り合うようになり、親分が探っていた事件の解決に一役買う。そんな時、遊び好きの商家の旦那達が、小籐次を討ったものに千両を与えるという話が伝わってきた。旦那達がくじを引き、一番籤から刺客を雇い小籐次を襲わせるというあきれた話である。
2010/10/02
calaf
千両・・・えっと...金一両が銀五十六匁、銀一匁が2000円なので、1億1千万円ほどか...(山本博文『「忠臣蔵」の決算書』の記述からの見積もり)
2013/10/09
佐々陽太朗(K.Tsubota)
いつもながら酔いどれ貧乏侍、赤目小藤次の活躍が小気味良い。今回は恨みを買った佐賀鍋島藩追腹組から命を狙われるだけでなく、座興で小藤次の首に千両の懸賞金がかけられ、他の武芸舎からも首を狙われる。小藤次の来島水軍流の秘剣が冴え渡る。
2009/07/11
感想・レビューをもっと見る