朽ちた花びら: 病葉流れて2 (幻冬舎文庫 し 14-5)
朽ちた花びら: 病葉流れて2 (幻冬舎文庫 し 14-5) / 感想・レビュー
遅筆堂
1巻よりもかなり本格的な博打小説になった。主人公が鉄人的に強くない、強くならないところがいい。地道にその世界に浸かっていく感じが独特の陰鬱さと青春の臭さがあって、その辺の描き方が素晴らしい。長男が来年、大学生になる予定(笑)、どんな風に過ごすのか。自分の大学生の時、そんなことを思いながら読み進めた。麻雀と競輪、どちらも大好きだ。愛すべきピカレスクロマン、麻雀放浪記オマージュ、読み続けたい作家の一人だ。
2013/11/05
ヨーコ・オクダ
「病葉流れて」の続編。これも結構なページ数やけど、前編同様、麻雀牌のイラスト?がたくさん出てくるので、意外とスッと読み終えてしまう。前編で、博打の道を進んでいくと決めたように見えた梨田。借金を増やしたり減らしたりしながら、女性に助けられ、女性に騙され、そして身近な女性の死を経験しつつ、何と大学へ戻り、就職を決め、卒業することに!?ある意味、ホンマに引きが強い人間よねー。さらに続編もあるみたいなので、社会人になってからの彼の博打人生に期待!
2016/10/20
KAZOO
病葉流れてに続いての作品で、大学を卒業するころまでの賭け事や女性遍歴が書かれています。非常に興味深く読んだのですが、前にも書いたようにもう少しゆったり書いてくれたらと感じました。
2014/01/14
Potten
積読解消のつもりが夢中になってしまい続きをお取りよせ。至急だったのでポチッしまいTKGさんスミマセン。さて、内容。麻雀を核に様々な博打をからめての青春小説。とても面白い。自分的にかなり波長が合う小説。学校にも行かず博打をして様々な人々と出会い、別れて、そして葛藤しながら時を過ごしているのだが全てにおいて中途半端で大人になりきれない、みたいな感じでどうしようもない主人公。自分の生誕直後らしい舞台の情景も上手く描かれ読んでいて楽しい。卒業そして西へ就職。だが、ますます中途半端になっていく予感。次巻へッ♪
2016/11/25
烟々羅
渦中にいるときには、雪の日の夜に主人公と、流しのギター弾きの妹がした会話は書けない。なぜギター弾きの妹が怒るのかがわからないから書けない。過ぎ去って、主人公のやっていることが傍からみてどういうことかが分かって、始めて書ける。きちんと客観視できてかけて、はじめて小説になるわけで、単なる自伝的でノーテンキな小説ではないということ
2012/01/14
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