崩れる日なにおもう 上: 病葉流れて3 (幻冬舎文庫 し 14-6)
崩れる日なにおもう 上: 病葉流れて3 (幻冬舎文庫 し 14-6) / 感想・レビュー
遅筆堂
この巻に入ってレートも尋常では無くなったが、相手といい麻雀の内容といい随分と高度になってきたのが怖い。ギャンブルとは何か、単なる勝ち負けではなく博徒としての生き方みたいなのを描いている。素人が触れられない世界に足を踏み入れてしまった主人公。読んでいても緊張をする。おかげで新幹線乗り過ごすところだった(笑)
2013/11/17
ヨーコ・オクダ
梨田が卒業した大学はおそらく一橋大学で、就職した大阪のS電機は三洋のことやろね。どちらも「何もない街」てな感じで描写されてるけど、そんなこともないんちゃう?なんて思うのは、うちがその時代の様子を知らへんからかも。東京の姫子とは別れたわけではないものの、こちらでもまた深い仲になる女性アリ。しかも既婚者!どんどん危なっかしい方向へ傾き、とんでもないレートの賭け麻雀もエスカレート。主人公やからって、単純に最後は負け分を挽回して…なんてストーリーになってないとこが好き。下巻も楽しみだわ。
2016/10/30
KAZOO
前2作の続きです。主人公はいろいろあったが大学を卒業して、大阪の電機メーカーに就職します。またそこで関西の麻雀にはまり込んでしまう様子と女性遍歴が書かれています。あまりわたし好みではないのですが引き込まれて読んでしまいます。
2014/01/17
Yobata
大学生活を終えた梨田雅之は、大阪のS電機に就職し新生活を始める。しかし窮屈な寮生活など鬱積するばかりの日々に真っ当に暮らす決意は崩壊し、巨額を賭けた博打に溺れて精神の均衡を保つようになる…。麻雀の表紙という理由のみで手にとったがシリーズもの,しかも第三弾目だったとはw「病葉流れて」シリーズは白川道の自伝的賭博小説らしく、昔の雀士達はカイジやアカギみたいに賭博でギリギリに生きてたんだね。大阪こ賭博麻雀の地「赤トンボ」で繰り広げられる賭けマージャンはどぎついレートにイカサマありとかなりシビアな戦場だな…。→
2008/06/18
蛭子戎
このシリーズは10年くらい前に読んでて登場人物もほとんど忘れているし麻雀もゲーセンの脱衣麻雀くらいしかやったことがないけど楽しく読めた。ギャンブル中毒は病気だが破滅型の人生のなかでもっとも絵になる。このくらい破天荒に生きられたら楽しいだろうな。勤めた会社でここに一生居座る気満々の同僚に違和感を感じたりとかは共感出来る。読んでいて感じる爽快感は自分が普段抑圧されているからだろうか。
2017/08/31
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