崩れる日なにおもう 下: 病葉流れて3 (幻冬舎文庫 し 14-7)
崩れる日なにおもう 下: 病葉流れて3 (幻冬舎文庫 し 14-7) / 感想・レビュー
ヨーコ・オクダ
これまで読んでいて分かる通り、サラリーマンなんて柄やない梨田は、とうとう退職し、先物取引の業界へ…。顧客からどれだけ金を吸い出すか、の営業成績の勝負なんて、梨田にとっては当然「勝負ごと」ではなし。彼が狙ったのは、イカサマと言うてもいい、会社だけが潤う仕組みをひっくり返すこと。作戦を練り、いろいろ仕掛け、旧知の永田、坂本をはじめ、同僚、顧客を巻き込んでの大博打。読んでるこちらも熱くなる。このままスカッと終わってくれると思いきや、最後に暗転。「新・病葉流れて」シリーズに続くんかな?
2016/10/30
KAZOO
最後の巻は、商品相場の会社に入り、そこでの生活をはじめその後その会社に対して罠にはめていくという結構コンゲーム的な話なのですが、最後は?という感じで終わっています。ちょっと物足りない感じもしました。
2014/01/17
烟々羅
ちょっとした手違いで下巻だけが先に届いたが、主人公が生きている世界は上巻以前の三冊(「病葉流れて」) で把握している、よく知った世界なので読んでしまった。それぞれの登場人物に幸福なオチがついたような、破綻のない話。不満でもあり、妥当でもあり
2012/02/04
蛭子戎
下巻は就職した悪徳先物取引業者との対決がメインになる。昭和の時代はこれでかなり路頭に迷った人も多かったらしい。著者の経験も踏まえて悪徳先物取引業者の手口を解説しつつ騙された客もやっぱクズなんだよなーってことも描きつつ上手い具合にまとめていく。ラストは衝撃的だけど主人公のモデルが著者だということは、その後の主人公はまあそういうことだ。
2017/09/09
Yobata
会社に就職し社会を知ったものの、社会に幻滅し放蕩生活に拍車をかけた梨田雅之は遂に退職する。ひたすら生きる実感を欲して、新たなる先物取引の大博打の世界に飛び込む…。後編,「病葉流れて」完結。痺れる勝負の世界に身を置いて生きたいと麻雀賭博に嵌り込む梨田。大手の会社を辞め、新しい人生を歩むための修練を積むために敢えて不確定で嘘と策略と欺瞞に満ちた相場の世界に身を投じる。下巻から麻雀より相場の世界に入ってしまったな…。麻雀とは二桁も三桁も違う相場の世界。またもや姫子から金を借りたり疎遠だった永田との再会など、→
2008/07/03
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