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交渉人 (幻冬舎文庫 い 18-3)

交渉人 (幻冬舎文庫 い 18-3)

交渉人 (幻冬舎文庫 い 18-3)

作家
五十嵐貴久
出版社
幻冬舎
発売日
2006-04-15
ISBN
9784344407633
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交渉人 (幻冬舎文庫 い 18-3) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

三人組のコンビニ強盗が深夜の病院へ立て籠もった。交渉人として指揮を執る“石田”は犯人達と対話を重ねていくのだが、その裏には大きな闇が潜んでいた…。犯人VS交渉人の緊迫した心理戦が小説なのにリアルな雰囲気を作り出し、先の展開が知りたくて読む手が止まらなかった。第四章に移り局面が一気に動き出す。なぜ犯人達は病院へ立て籠もったのか。隠されていたその理由とは?その背景が徐々に明らかとなっていくにつれて、本書がただの警察小説ではなく、ある“テーマ”を痛切に訴えたものだと分かる。とても読み応えのある一冊でした!

2022/09/04

zero1

スリルとスピード感ある犯人との交渉が見せ場。450ページあるが1日で読めた。事件の奥には深い背景が。強盗3人組が病院に立てこもる。FBIで学んだ交渉のプロ石田と左遷された遠野の師弟コンビが復活。事件を解決できるか?遠野が気付いた【呼び方】は見事だが、惜しいのは実行犯について明らかにされないこと。一見、よく出来たミステリーは緻密さが欠けている。そのためか動機で共感しなかった。シリーズになっている。この場で紹介したい。解説にもあるが、この作家は多分野に挑戦(後述)。この意気込みは大いに評価したい。

2020/01/07

ミカママ

えええ、うそ、うそ、うそ?そうなの?!ミステリー読みの私が思わず唸ったラスト数十ページ。医療絡んでくるし、あとがき読んじゃってたんで、まぁ動機はそっちだろうな、と思ってはいたんですが。んで出だしにちゃ~んとぶっとい伏線敷いてくれてたのに、騙された。主人公のふたり、イケメンと美人さんなんだろうな~とキャラも立ってたし。人物描写も〇、プロットも〇、リーダビリティ100%、ということでなかなかおいしいミステリーでございました。

2015/08/02

いつでも母さん

交渉人・ゼロを読んで、今頃だがこちらを手にする。・・はい、あれ?おや?所々どこかで読んだ気がする(汗)ハァ、文庫化前の単行本で既読(古い読書ノートに記してあった)なんて。本当に自分の記憶力が情けない(泣)ゼロの後だから「石田ー、遠野を巻き込むなよっ!」が正直なところだ。事件は石田や北山の気持ちに寄り添ってしまって苦しい。あれから20年、医療過誤の隠蔽体質は幾らか改善しただろうか?続編も読メ開始前に既読になってるが、再読します(キリッ)

2023/10/26

サム・ミイラ

逃走中に総合病院に立て籠った三人のコンビニ強盗犯。人質は医師や看護師そして患者約五十名。警視庁屈指のネゴシエーター石田警視正と犯人との駆け引きは手に汗握る臨場感で読む者をグイグイと引っ張ってゆく。そして解決間近、犯人たちの真の目的が明らかに。大筋読める展開ではあったが今も繰り返される医療過誤の問題に真正面から取り組んだ社会派サスペンスの秀作。読み応えありです!

2015/05/07

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