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村上春樹イエローページ 1 (幻冬舎文庫 か 20-1)

村上春樹イエローページ 1 (幻冬舎文庫 か 20-1)

村上春樹イエローページ 1 (幻冬舎文庫 か 20-1)

作家
加藤典洋
出版社
幻冬舎
発売日
2006-08-01
ISBN
9784344408227
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村上春樹イエローページ 1 (幻冬舎文庫 か 20-1) / 感想・レビュー

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ころこ

多義的に読める村上春樹を実証的に読んでいます。その中でも、村上に対するインタビューの断片が使われています。ハードボイルドの手法は、チャンドラーの「findした時にはseekすべきものは変質している」というテーマを持ち込みたかったと答えています。単純ですが、近作までのハードボイルドのパータン化された手法はどのように読者が受け取るのか。他方で、ハードボイルドではない時の強度が無いと感じられることをどのように解釈するのか。文体とテーマが変わる作家ではないので、一連の変遷として読むのは意味のあることでしょう。

2019/05/11

三代目けんこと

そう言えば最近、村上春樹読んでないなぁ…。

Arowana

自分の文学音痴ぶりを強く自覚させてくれる一冊。幾人ものゼミ生達の意見を著者が代表的に総評したすえ、上梓されたのが本書です。バイアスが見られず、推論の鋭敏さ&分量&分かりやすさ等どれも充実しており、最も説得力ある書評なのではないでしょうか?大変読ませます。

2017/03/14

itosan04

村上春樹の初期三部作の読書感想文集として、再読しようと思って驚いた。 文庫版の解説は何と竹田青嗣だったんだね。最近なぜか竹田青嗣の哲学研究書を愛読してて、しかも本文中でも村上龍のポップス論でも竹田青嗣は言及してる。これってキルケゴールやニーチェが「罪と罰」の解説してるぐらいの驚き。たとえが変かもしれないが。

2016/04/28

なつのおすすめあにめ

どうしても村上春樹の長編は、『羊をめぐる冒険』から批評されているイメージがある。もちろん批評がされていないからといって、その作品が素晴らしくないわけではないのですが。『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』を読んだ時の感動、そのメカニズムが鮮やかに解説されているので、また感動。村上春樹作品は、開かれた物語で、一つの正解はないとされています。ですので、それぞれの読書体験を大切にしたい人は読まない方がいいでしょうね。しかし、ここまで深読みされているのならば、村上春樹の正解に限りなく近づける気がしませんか?

2020/06/17

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