青空の休暇 (幻冬舎文庫)
青空の休暇 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
sakap1173
元日本軍の飛行機乗りが戦後50年経って当時の戦友とハワイを訪れる。亡くなった奥さんの彼への愛情を書き連ねている日記が並行してストーリーが進む。ちょっと時間がかかったけども最後まで読んでよかった。
2022/05/05
団塊シニア
75歳になる主人公と戦友2人がハワイに向かう、自殺した亡き妻の日記が作品を惹きたててる、ただ物語の展開がゆるやかで結末が予測され少々退屈というのが正直な感想である。
2013/10/31
赤い肉球
この時期に読もうと思って積んでた本。敵同士で戦った日本とアメリカの元兵士の交流が微笑ましかった。でも、実際はどうなんだろ、70年近く経った今、憎しみあった事は時間が解決してくれたんだろか。戦争を体験した事がない私に理解は出来ないデリケートな事柄だろな、と思った。命懸けで訓練した仲間。3人のように、何年経っても絆は切れないんでしょうね。早瀬のとった行動、その気持ち、わかるような気がするな。「戦争?日本ってアメリカとしたんですか?」っていう若者もいると聞く。そんな若い人に是非、読んで欲しい作品です。
2014/08/14
チェス
主人公の奥さまの日記が良い。心の内がよく分かる。切ないなぁ。 図書館本。
2019/06/21
re;
『本当は世界は何億年も続いてなくて、自分が産まれてから死ぬまでしか存在してないんじゃないか』山に登り還らぬ人となった戦友の言。産まれてくるまでは真っ暗な世界が、産まれた瞬間に光に満ち溢れ、そして死の訪れと共に世界はまた闇へと還る。戦争を経験し、敗北を知り、どんな立ち位置でいればよいかも判らず昨日まで信じていたものを手放して只がむしゃらに昭和を生き抜いてきた人の頑なな生き方と死に方。ラストの『待ってたバスはちゃんと来たよ。人はこんなにも簡単に幸せになれるのね』という日系三世の女の子の言葉に希望を感じた。
2012/08/23
感想・レビューをもっと見る