KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13)

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13)

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13)

作家
よしもとばなな
出版社
幻冬舎
発売日
2006-08-01
ISBN
9784344408357
amazonで購入する Kindle版を購入する

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

ばななさんの本には、世間的に眉を顰められるような登場人物がよく出てきて、そういう人が実は仙人みたいにキラキラしたものの考えをもっていたりする。とかげ(?うろ覚え)に出てくるホームレスのおじさんだったり、この作品の「アルゼンチンババア」だったり。ふだんは痛くて思い出せない、もうこの世のどこにもない狂おしいほど愛しい日常のことも、アルゼンチンババアの汚い家だと安心して思い出せる。ものごとを一面だけで自分の価値観だけで決めつけてはねつけ攻撃することのあまりの容易さ、おそろしさ。でもやっぱり、不潔な家はムリだ〜。

2019/02/19

ヴェネツィア

飄飄とした趣の作品。アルゼンチンババアの生き方も、実に飄飄たるもの。母の死とアルゼンチンババアの死とが描かれるが、「孤独」や「寂寥」ともまた違った感覚が後に残る。奈良美智さんの絵付きの中編小説。絵はしっくりと来るような来ないようなだ。

2012/05/02

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️英語と絵と日本語で書かれた珍しい形態の小説でした。英語との併読は時間の関係で序盤で早くも諦め、途中から日本語と絵だけにしたら急にスピードが上がり、すぐに読み終えてしまいました。母が亡くなり失望の中にあった主人公が回復とともに物事の捉え方の柔軟性を徐々に獲得していく過程で先ずは主観から相手の立場に立った客観視する気持ちの余裕を得て、父親と新しい連れあい及びその子供から更に大きな言わば俯瞰図の様な視点と慈愛の様なまなざしを自然と身につけていくお話。柔らかい春の陽射しのようなファンタジーでした。

2015/08/22

話の内容はまったく違うけれど、読みながら感じるカラーや読後感が「キッチン」を読んだ時とすごく似たものがあった。全然日本的じゃなくて、アルゼンチンっていうよりフィンランド映画みたいな、あたたかさと哀愁と心の人生を自由に謳歌しようとする雰囲気を個人的にはすごく感じた。でもでも几帳面で潔癖症な僕には到底、アルゼンチンババアとの同居は無理無理(^^;掘北真希さん、鈴木京香さんが出演した映画のほうは観ていないが、この作品は映像で観るとけっこう楽しめるかも。

2013/10/11

chantal(シャンタール)

なんだろう、このジンワリ感。こんな風に誰かを幸せに出来る人、いいよね。私もアルゼンチンババアになりたい。誰かに幸せにしてもらうよりも、誰かを幸せにする、そんな人。

2020/06/19

感想・レビューをもっと見る