感情の法則 (幻冬舎文庫 き 18-1)
感情の法則 (幻冬舎文庫 き 18-1) / 感想・レビュー
goro@80.7
本を読んでいると、ついつい自分の経験や想いなど思い出してしまう事ってあるよね。北上氏が翻訳小説を読んで想いだして感傷に浸ってしまう個人的な書評というかエッセイ40篇。友達のこと、逝ってしまった両親のこと、幼い息子たちのこと、昔の恋。50歳をすぎて見えてくる未来と美しく見えてしまう過去を滲ませて。こちらも「そうだよなぁ~」と感じてしまう。後悔も美しい過去にしてしまおう。嘆いても戻れないしなぁ。紹介された本のうち既に何冊か積読してるので、時間かけて読んで行きます。Hさんやっと読むことが出来たよ~良かったわ。
2022/03/11
Tetchy
タイトルは『感情の法則』だが、ここにあるのは北上氏の『感傷の報告』だ。そしてそれらは北上氏だけの感傷ではなく、誰もが抱いた感傷だ。小さな過ち・失敗・苦い想い出だ。それは自分のその後の人生に影響を与えるほどの出来事ではないので、いつもは日常の些事や仕事の忙しさ、生活の慌しさに紛れて思い出すことはない、取るに足らないものだ。しかし、ふと一人のときに思い出す、忘れられない想い出だ。とにかく胸を打ったエピソードには枚挙に暇がない。男も泣きたい夜がある。そんな時、ナイトキャップと一緒に読むには最適の一冊だ。
2010/01/16
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