メロス・レヴェル (幻冬舎文庫 く 8-1)
メロス・レヴェル (幻冬舎文庫 く 8-1) / 感想・レビュー
あも
人の絆の大切さを広く知らしめるという理由で国策として実施されている生き残りゲーム「メロス・レヴェル」。まぁ、今でもしつこくあるが雨後の筍の如く、デスゲームが全盛期だったのがちょうどこの頃か。今一パッとしない作家である著者は元々このジャンルと非常に親和性が高いため期待したが、どうにもこうにも。デスゲームに必要なのはグロテスクな描写の巧みさではなく、読者をいかに裏切るか、いかに驚きを与えられるかに他ならない。こんなやり方が!と感嘆の溜息をつかせるか、こんなやり方が?と失笑されるか2つに一つなのだ。本書は後者。
2013/08/30
こなつ
人間の心理を上手に描写した作品だと印象に残っている。10年以上前に読んだにも関わらず内容を鮮明に覚えているほど印象に残っている。
にせものばかり
前半はすごくおもしろかったのですが、後半驚くような仕掛けがあってそのあとは失速した感がありますね。「そして粛清の・・」のほうがよかったです。
2014/02/27
魔魔男爵
サバイバルゲームの勝敗の面白さを追求したエンタメなのか、人の絆の美しさ儚さを訴える文学なのか、感動のパワーポイントが分散した感じ。ミステリとしては勝ち残る者の読者の推理は絶対外れる傑作とも言える。日本政府の陰謀が前面に出て来ないのは残念。続編でやる雰囲気ではあるが…。
2009/04/12
terukravitz
★☆☆☆☆
2020/03/20
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