セックスエリート: 年収1億円、伝説の風俗嬢をさがして (幻冬舎アウトロー文庫 O 11-4)
セックスエリート: 年収1億円、伝説の風俗嬢をさがして (幻冬舎アウトロー文庫 O 11-4) / 感想・レビュー
うたまる
「ある本に『体だけでなく、心まで売ってませんか』というのが書いてあった。私は、この人は甘いと思った。心を売らないで、何を売るのだろう、と」……ナンバーワン風俗嬢を探し求めるルポ。たった200頁なのに、”はじめに”で謎を提示し、最終章で解答に導く見事な出来栄え。途中までは著者と同じく、インタビュー相手にプロ意識が感じられず右往左往を余儀なくされる。しかし最後まで読めば、彼女たちなら大抵の業界で成功するだろうと否応なく確信できた。そして我が身を省みる。人脈、プレゼン力、語学力、これらはみな小手先だったのかと。
2024/05/17
うにこ。
こういうのもけっこう好きです。 こういうの書いてる作者は結構精神的に弱くって、そこが剥き出しにされてる気がして面白い。 文章の中にものすごい割合で本筋と関係ない弱音が入ってたりだとか、表面だっては出てないけど滲み出る空気が湿ってたりだとか、全体的にグダグダだったりだとか。 そういうの読み取るのが面白いです。
2005/10/28
しんご
風俗嬢の実情、心情が細かくわかり、同じ業界で働いていた著者ならではの視点もおもしろい。風俗嬢のプロ意識、また風俗を利用する男性の気持ちもかいまみえる。普段は見ることのない世界を読むことができる作品です。
2016/10/30
Shunsuke Yagi
200ページもなく文章もほとんど話し言葉なので、スラスラと読めてしまう。風俗や水商売に行ったことがないから分からないけれども、こういった職業の人は尊敬する。そして、こんなにもプロ意識を持った人たちがいるのかと。こんなにも辛い世の中だから、精神的に人々が求めていることを、この本は端的に教えてくれると思う。
2013/07/13
賽子
★★☆☆☆・・・性風俗業界の売れっ子たちを取材した本。著者自身が同じ業界で働いていた経歴を持ち、その時の疑問・葛藤を軸として上手く全体をまとめ上げています。
2007/02/23
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