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眉山 (幻冬舎文庫 さ 8-4)

眉山 (幻冬舎文庫 さ 8-4)

眉山 (幻冬舎文庫 さ 8-4)

作家
さだまさし
出版社
幻冬舎
発売日
2007-04-01
ISBN
9784344409415
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眉山 (幻冬舎文庫 さ 8-4) / 感想・レビュー

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yoshida

徳島で育ち東京で働く咲子。家族は徳島で飲み屋の女将をしていた母の龍子。父は分からない。母は神田出身の正義感の強い江戸っ子だ。母の愛、そして母を慕う人達の愛情、母娘の愛情に感動しました。咲子は入院する母の病状の悪化の連絡を受け、徳島に戻る。阿波踊りのお囃子のなか、最後まで命を全うする母の夏が始まる。龍子の正義感、他人に対する隔てない愛情、徳島で生きる理由、そして龍子から受けた恩や愛情をしっかりと返す人々の姿に私は涙した。最後まで大切な命を全うする大事さを、改めてしみじみと噛み締めた。胸を打つ感動作です。

2017/01/22

やすらぎ

病院のバス停の前で、咲子はとうとううずくまって泣いた。…家族、仕事、思い出、真実。頭では理解していても、いざ直面すると何もできなくなる。逃避できない現実に向き合うには、私自身の強さがいる。…震える冷たい手を包み込むものがほしい。母の愛は知れば知るほど深くなる。「通り抜け無用で通り抜けが知れ」…私のことを何でも見抜いている。一番近く一番長く居てくれた人。…稲光とともに雷鳴が響く。窓を打つ激しい雨音が心地よい。…母を胸にしまう。胸がいたい。胸が鳴る。揺れ動く心情に眉山を見る。母の想いが少しは分かった気がした。

2021/05/08

hiro

さだ作品を読むのは『Story Seller3』の短編以来2作目だが、残念ながらその短編は好きではなかった。その後映画『眉山』を観てすぐにこの本を買ったが、その後は積読本となっていた。今回小説『眉山』を読んでみると、知らない土地に来て咲子を産み育て、最後は献体をしようとする‘神田のお龍’の愛と生き方は本当にかっこいい思った。3年以上前に映画を観たとき、龍子を演じた宮本信子は適役だったと感じたことを思い出した。そしてもう一つ、徳島を舞台に選び、阿波踊りをうまく使ったことも、この作品を成功させた理由だと思う。

2015/03/17

とし

さだまさしさん、2冊目。それは「夢草会」からの書き出しで始まる、毅然とした人生を生き抜いた「神田のお龍さん」そこには、別れた夫への愛があり、母として娘への愛が、切なくて苦しくてしかし思いやる愛が、胸熱くなり、心にしみ何時までも心残る物語でした。

2014/11/08

テンちゃん

『幸せですか今!一番大切な人は誰ですか!』⇨徳島\(´▽`)/阿波踊り(^0^)尾山⇨母、龍子の毅然とした生き様(*>_<*)ノ末期癌!⇨仕事を休職(。•́︿•̀。)母に寄り添う娘、咲子!⇨よみがえる母の記憶!(⊙.⊙)30数年前⇨篠崎と母との間に生まれた咲子!(´•ω•`;)まだ会えぬ父親の存在!⇨深い愛情!。°(°`ω´ °)°。覚悟!⇨最期の時!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)『1文字1文字に込められた想いが涙となって溢れる!』『愛が詰まった一冊!』傑作作品。☆(。-_-。)4.7

2016/02/02

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