上京十年 (幻冬舎文庫 ま 10-1)
上京十年 (幻冬舎文庫 ま 10-1) / 感想・レビュー
mariya926
26歳で大阪から東京に来て、36歳と37歳の時のエッセイ。私と歳が近いのかな?と思ったら2007年にこの本が発売されていたので、今は49歳!?ミリさんの本はたくさん読んでいますが、難しい本を読んだ後に読むとなんかホッとするんです。あまりエッセイって読んだことがなかったのですが、その人の本音が読めるのでたまーには試して見てもいいかな?と思ったり。「足りないものばかりが見えてしまうんだ」「故郷は捨てたのではなく保存した」はなるほどって思いました。
2019/08/31
馨
エッセイ。今回も楽しく読めました。右も左もわからない、誰もヒントを出してくれない中大阪から貯金200万円で上京されて自身の作品を売り込んで今に至っているミリさんは凄い度胸だと思いました。ミリさんの考え方は、基本的には共感出来るので、ミリさんが嫌だと思った接客の態度とかは一緒になって怒ってしまいそうでした。グルメ会や、気の知れた仲間との旅行は楽しそうだな。
2016/09/25
新地学@児童書病発動中
益田さんのエッセイ集。等身大の自分を描いた内容で、くすくす笑ったり、共感したり、しんみりできる。ユーモアと生真面目さのブレンドが絶妙だった。都会で生きていく人への応援歌的な面もあり、多くの人が親しめると思う。彼女の川柳とイラストも収録。川柳はいまひとつという気がしたが、イラストは都会的でユーモラスな味わいをあり、好みだった。
2014/07/06
*すずらん*
私がこの十年を振り返ってみて感じた事は、自分の感情の希薄さだ。激しい起伏もなければ彩られるような感情もない。喜怒哀楽の4つを使い分けているだけだ。それに対して益田さんは、感じる心を忘れていない。感じる事を恐れていない。私はどこかで感じる事をストップしている。感じてしまったら、感情に波が生じて面倒くさい事になるから。感じない事は一番手っ取り早い護身。なのに益田さんは、受ける感情を全力で受け止めて自分に染み渡せる。大人になるに連れて失ってしまう素直さを、まだ手にしている。だから私はこの本の言葉が眩しかったんだ
2014/12/20
あんこ
気取ったところのないまさに等身大というものを感じられる益田さんのエッセイ。ところどころに感じられる家族への想いに心が温かくなったり、もやもやしたこともあるのに、なんとかそれを乗り越えようとしている益田さんを見習おうと思えたりと、こちらも気取らずにゆったりと読めました。また、ところどころにある川柳がよかったです。笑えるものもありましたが、ぐっとくるものがたくさんありました。もう少しひとりでも頑張ってみようと思えるエッセイでした。
2014/10/07
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