わたしの旅に何をする。 (幻冬舎文庫 み 10-1)
わたしの旅に何をする。 (幻冬舎文庫 み 10-1) / 感想・レビュー
ゆいまある
旅が好きだ。フィリピンで知り合った人とマレーシアで再会して、モルディブで結婚してしまったぐらい好きだ。このコロナ禍で遠出しにくくなり、「わたしの旅に何をする」とは今の心境にぴったりな言葉である。珠己さんが有名企業退社してフリーライターになってからのエッセイ。明るく強気な口調だが、行間からは経済的な不安が溢れ、仕事が暇な時に読むとこっちまで緊張する。ガンガゼの毒は蛋白質なので、フィリピンにおいてはカラマンシーかけるのは正しい対処法である。お湯でも酢でもいい。
2023/01/15
おいしゃん
読友さんからも、行きつけの珈琲屋の店主からも勧められただけあり、最高に面白かった。笑わせよう!という肩の力がうまい具合に抜けつつも、噴き出し笑いを堪えられないポイントがあちこちであり、宮田さんを読んだ中で一番、自然体な面白さだった。ただ一つの欠点は、宮田さんの旅や出逢う人達が強烈すぎて、一気読みすると若干の疲労を伴うことか。その疲労もまた心地よい、優れた旅行エッセイである。
2015/09/02
ひめありす@灯れ松明の火
や、やめてくれ。わたしの旅に何をする。わたしのこの崇高な旅に一体何をしてくれるんだー!!というタマキンの叫びが聞こえてきそうな、そんな面白おかしい本でした。叫ぶ相手は運動不足だったり病気だったり情勢不安定だったり核実験だったりインド人だったり仕事だったり色々です。その筋では大変に有名な本らしいです。シーロラーダのうりうりって一体何でしょう?うりうり。気になって眉間の辺りが硬くなってしまいそう。うりうりを所望します。うりうり。北西大学問題は目を細めて、低い声で呟いてみると何となく意味がわかる様な気がします。
2015/12/30
mr.lupin
著者の宮田珠己さん、女性かと思ったら男性だった。その宮田さん旅行がしたいが為にスパッと会社を辞めてしまった。そんな宮田さんのホントにかる~い感じの旅のエッセイ。その国々の事も興味深かったが、なんと言っても宮田さんのユーモア一杯の語りがより一層面白さを醸し出していた。これだけ軽い感じだと世界中どこへ行ってもしっかり楽しめるんだろうな。最後のフィリピンのカツ丼の話は笑っちゃいけないのだろうが笑えた。☆☆☆★★
2019/12/26
夜長月🌙@新潮部
ニマニマしてしまう脱力系旅エッセイ。タマキングの力のヌケ具合にいやされます。おもしろいんですがこんな旅はしたくない。
2016/09/26
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