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ボーイズ・ビー (幻冬舎文庫 か 23-1)

ボーイズ・ビー (幻冬舎文庫 か 23-1)

ボーイズ・ビー (幻冬舎文庫 か 23-1)

作家
桂望実
出版社
幻冬舎
発売日
2007-10-01
ISBN
9784344410213
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ボーイズ・ビー (幻冬舎文庫 か 23-1) / 感想・レビュー

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紫 綺

単行本にて読了。ガキと偏屈ジジイとのやり取りが、とても微笑ましくとても心配した。ひとりで思い詰めないで、周りに打ち明ける相談するって大事なんだな。私にとって大好物の一冊になった。

2015/08/02

のんき

70歳の偏屈な靴職人の栄造と六年生の隼人の交流はよかったです。隼人は母親を亡くしたばかり。弟の直也のことで悩んでます。母親のいないことを、どうやって弟にわかってもらえるか?栄造があれこれアドバイスします。栄造が隼人を仕切ってるつもりが、だんだん逆に六年生の隼人に仕切られてくとこが面白いです。隼人が自分の気持ちを父親に話すところは泣けます。「直也の淋しい気持ちを小さくするのは父さんなんだよ。掃除や料理をする人が欲しいんじゃないよ。僕だって父さんが必要なんだ。僕たちのこと、見ててよ。父さんに話したいんだよ」

2018/10/26

papako

すごくよかった!この本を買ってた数年前の私を褒めてあげたい。母親を亡くした小6の隼人、小1の弟直也に母親の死を理解させたい。自分だって納得できないことなのに、靴職人の頑固じじいの栄造さんと一緒に考えなんとか伝えようとする。真っ赤なアルファに乗る栄造さんも、隼人と過ごすうちに張り詰めた想いが少し緩んで、いい結果に。隼人も直也もいろんなことを飲み込んで大きく成長できたね。最後、お父さんの心配をする隼人に笑っちゃった。じんわりあったかい気持ちになりました。

2020/04/18

ぶんこ

12歳で母を亡くし、消防士の父から6歳の弟の面倒を見るようにと責任を負わされて、一杯いっぱいの隼人君。職場の後輩を気遣う半分でもいいから隼人君の苦しさに気付いてあげてと思ってしまいました。そんな時に出会ったおっかない靴職人の栄造さんと、思いもかけない交流が始まりました。栄造さんにとっても、周囲の人との関わりを持てるようになって、お互いに助け合っていたようです。隼人君にとっての逃げ場が出来た事、分かってくれる人が出来た事。本当にホッとしました。栄造さんに感謝です。栄造さんにとっても隼人君の存在は感謝ですね。

2015/10/22

yumiko

母を亡くしたばかりの12歳の隼人と、人付き合いの苦手な靴職人70歳の栄造。出会うはずのなかった二人の、年の差58歳の友情物語。真面目で健気な隼人がとてもいじらしい。まだ小学生にもかかわらず、自分より幼い弟を思いやる姿が胸を打つ。嫌味なくらい偏屈じいさんだった栄造が、おずおずと、でも一人の人間としてしっかりと隼人と向き合う姿もいい。年の差友情ものというジャンルがあるならば、その中でもホロっとさせられ度は満点!人と人との触れ合いって素敵だなと、月並みながらも素直に感じられた一冊だった。他の著書作品も読みたい。

2016/01/31

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