暗礁 下 (幻冬舎文庫 く 10-2)
暗礁 下 (幻冬舎文庫 く 10-2) / 感想・レビュー
ehirano1
二宮がダイ・ハードのマクレーン刑事のようにズタボロになるのはもはやお約束。さすがの桑原も今回は欲張りすぎて・・・・・。
2019/04/13
Shinji Hyodo
シリーズお決まりの二宮(堅気)と桑原(極道)のシノギ(稼ぎ)の道中記。今回は運送業者と天下り警察OBの癒着と裏金を巡り桑原の嗅覚と二宮の身体を張った(二度ほど頭を縫ってる)アシストで二億近い金を引っ張り出そうとするのだが…警察とヤクザに追い回されて身も心もボロボロのクタクタ。それにしても、桑原の極道っぷりは何度読んでも飽きない。火事と喧嘩はなんとやら…こんなに血が騒ぐのはお祭り好きの男子の遺伝子なのか?最後に手に入るシノギの額は…´д` ;まあまあ命あっての物種ってことで、次も楽しみにしてまっせ(^^)
2016/11/13
ぶち
ダメ男・二宮とイケイケヤクザ・桑原の凸凹コンビが悪たちを追い詰めていく、そのやんちゃぶりがたいへんに面白いのですが、それにしても今作の悪どものあくどさといったら本当に嫌になります。 政治家や企業経営層、警察上層部といった権力者たちの不正ぶりには反吐がでそうです。ヤクザの桑原や半ヤクザの二宮が悪をやっつけるヒーローに見えてきてしまうほどです。例によってこのシノギも失敗に終わってしまうのですが、ラストシーンに爽快感を覚えます。
2021/08/17
修一朗
肝っ玉ジャイアン桑原、シノギで集ろうとするヤマもでかい!ワル警察の腐敗ぶりをこんなにっていうぐらいに見せられて、ここでも悪いヤツラはこてんぱんにいわしたって下さるのだ。あんだけ派手にやっときながら本人の収支はまたもやトントン、ヤクザの世界を泳いでいくのはやっぱり厳しい。前作と同様ジェットコースター感満載の、沖縄の離島まで追いかけていく展開は、また一気読みしちゃったよ、の面白さだった…ということで次、螻蛄へ…
2015/09/19
再び読書
桑原のヤクザっぷりに拍車がかかる下巻。奈良から沖縄までシノギに食い付くこの根性や、慾通しさにある意味感心する。また、それに文句を言いながら、命を永らえている二宮の生命力にも驚かされる。しかし、当たり前とは言え、この業界喰えない人間が多い。少し悠紀とのロマンスは有るのだろうか?余計なお世話だが、気にはなります。これから「螻蛄」「破門」と進んでいきましょう!
2017/12/06
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