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銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫 し 20-5)

銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫 し 20-5)

銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫 し 20-5)

作家
ジョージ秋山
出版社
幻冬舎
発売日
2007-10-10
ISBN
9784344410299
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銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫 し 20-5) / 感想・レビュー

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みゃーこ

衝撃のラスト。蒲郡と言う怪物を生み出した社会的背景、(資本主義社会)の病理の一端をあらわしているが、そのはきだされる言葉はひたすら「金」。這い上がってつかみ取ったその価値観。己の人生から学んだことはただそれ一つだったが、最後には破綻してしまう。

2013/10/07

ぐっち

救い…最後までなかった。まあそのほうが潔い気もする、奇妙な爽快感。

2018/03/31

さくりや

目に見えるものは信じやすいがすぐ裏切る。目に見えないものはなかなか見つからないけど手に入っちゃえば簡単、だと思った。本作と『アシュラ』しか読んでいないが、「生きていくには悪であるしかない、善にならぬのなら生まれてこなければ良かった」という作者の死生観はとても好き。何でもかんでも「愛」に還元するのはどうなのよー、愛って言ったら殴るのも殺すのもそれっぽくなるじゃないの。引退したアイドルが読んでいた漫画だなあ。元気だろうか怪獣さん。

2020/04/08

サイバーパンツ

救いのない社会の中、唯一信じられる武器が金、金さえあれば何も喪うことはないというのが、銭ゲバ風太郎の行き着いた哲学だが、競争化された社会の中で勝ち続けていくうちに、彼の原動力たる母の喪失、行き場のない悔しさと社会への恨み、喪うことへの恐怖は、歪んだ欲望に変質し暴走、とうとう彼の心を満たすことはなかった。金や肩書きに裏打ちされた打算的な幸せを突き放し、自身の手で戦いを終わらせることで、最期まで孤独なまま勝ち逃げした風太郎が、今際の際に思い描いた原稿用紙上の幸せを思うと切ない。

2018/05/19

アズル

チャイオットという人物はあんまりいなくてもいいかなと思いました。スナック「エデン」のママの何度も修羅場を潜り抜けてきた感じがして、コワイです。

2018/07/26

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