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壊れるもの (幻冬舎文庫 ふ 12-3)

壊れるもの (幻冬舎文庫 ふ 12-3)

壊れるもの (幻冬舎文庫 ふ 12-3)

作家
福澤徹三
出版社
幻冬舎
発売日
2008-02-01
ISBN
9784344410930
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壊れるもの (幻冬舎文庫 ふ 12-3) / 感想・レビュー

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みや

中古の一軒家で家族と暮らす男が、次第に転落していくホラー。一応ジャンルはホラーだが、ひたすら続くサラリーマン苦悩物語に「自分は何の本を読んでいるのだろう」と不安になった。求めていたものとは大分違ったけれど、これはこれで面白い。前回読んだ作品に続き、今回も冴えない中年おじさんが主人公だった。憐れなほどに不幸でも、希望に満ちた人生でもない。その絶妙な「普通」度合いによって、ホラーという嘘くさい物語に現実味が相当増されている。だからこそ、結末で突き落とされる恐怖には悪寒が走った。ちゃんとホラーだった。

2017/10/23

koguma

初読み作家さん。これぞまさに転落人生といった感じの主人公。この本の何が怖いって、主人公が会社で徐々に追い詰められていく様子や,日々の何気ない妻や娘との会話,そういった諸々の出来事が、この男の日常をゆっくりと壊していくのが、本気で怖いと思った。ドリームハウスよりも何よりも、城北電機の存在が一番のホラーだと思う(泣)。こういう話大好きかも...次は「東京難民」かな。

2015/10/18

Yu。

地元で“イミチ”と恐れられるワケありな土地に越して来たが故に引き起こされたものなのか!? 家庭、会社と、内も外も居場所を奪われていく主人公を徹底的に追い込んでいく“悲惨”という名の速射砲を前に、読み手もヘトヘトにさせられるミザリーホラー。充分合理的に愉しめる内容なのだが、そこに“イミチ”要素を加えて考えるとこの地はもしかして男性嫌いなのかも、という風にホラー話へと早変わり。さらにドリームハウス(幽霊スポット)という主人公が過去に経験した話を被せると…ああ!もうややこしい( ; ´д` ) だ、誰か…。

2015/03/10

青葉麒麟

とんでもない悪霊とかが出て来るわけでも無いけれど、少しずつ寒気がするような怖さだった。肝試しするなら覚悟が必要。

2011/06/30

haru

大手デパートに勤める40代の主人公。妻と娘がいて、郊外に家を買って、、、と普通に幸せ、、、のはずがなぜか最初から漂う不穏な空気。そして、まるでお手本のように転落していく人生。これにオカルトホラー要素が加わって、精神が健全な時に読まないと自分が壊れるんちゃうかと思うくらい鬱々としてくる。陽子や健二に入れ子的恐怖は訪れなかったのか・・・。うーぅむ。

2016/11/22

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