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恋いちもんめ (幻冬舎文庫 う 4-3)

恋いちもんめ (幻冬舎文庫 う 4-3)

恋いちもんめ (幻冬舎文庫 う 4-3)

作家
宇江佐真理
出版社
幻冬舎
発売日
2008-06-05
ISBN
9784344411357
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恋いちもんめ (幻冬舎文庫 う 4-3) / 感想・レビュー

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ふじさん

水茶屋「明石屋」の娘のお初と八百屋の栄蔵の波瀾に満ちた恋物語。二人は、八百屋の家事、二人の母親の死等、様々な困難を乗り越え、最後は結ばれることになる。江戸の市井の暮らしを、人々の喜怒哀楽を織り交ぜ、丹念に描くことで読む人の心を癒してくれる。いつもながら、大きな事件も起こらない何気ない日常を巧みに描く、まさに宇江佐真理の独壇場だ。幼馴染の源蔵と佐平次のお互いを信頼し、支え合う繋がりが羨ましい。二人がいい味をだしている。

2022/01/09

じいじ

 宇江佐真理の爽やかな純愛小説です。若い二人お初と栄蔵二人の明日への夢の成就を祈りながら読み終えた。江戸両国で水茶屋を営む一家が織りなす家族愛に満ちた物語。17歳の娘お初の一途な恋を中心に繰り広げられる波乱万丈の面白いお話です。哀しく切なく涙が滲む場面もあります。日常会話の中に家族の細やかな情愛が、時代を乗り越えて伝わってきます。たとえ兄妹ゲンカをしても、心の底にある相手へのやさしい思いやりが垣間見えます。江戸下町の情景と生活、その家族を取巻く人間模様が丁寧に丹念に綴られた、宇江佐さんらしい一冊です。

2016/03/22

水茶屋の娘、お初と青物屋の栄蔵の恋物語。若いふたりはとても初々しくて、幸せになるところを見守っていたかったのだけど、ふたりの間に試練が。おふじも大概だけど、栄蔵さんちょっと頼りなさすぎやしないかい?おっ母さんを亡くしたのは辛いだろうけど、何もかも投げ出してぷいといなくなるなんざぁ、ちっと男らしくないんじゃないかな。お初ちゃんはとってもいい娘だから幸せになってほしい。切なくて涙ほろりのところもあったけど、源蔵と佐平次のやりとりが馬鹿馬鹿しくも面白くって、かなりいいキャラでした。

2016/04/30

ぶんこ

水茶屋の娘お初と栄蔵の恋物語。 お初は両国広小路、栄蔵は大川を挟んだ本所で青物屋を営んでいた。 2人に裁縫の師匠が縁談を取り持つ。 お互いに好意を持つが、間におふじという邪魔者が入る。 我儘に育ったおふじも嫌だったけれど、もっと嫌だったのが栄蔵です。 女心がわかっていない。 その上、家が焼け母親が焼け死ぬと、黙って品川に行って女郎屋で大盤振る舞い。 都合が悪くなると逃げているような人と一緒になって、お初ちゃん大丈夫? お初の父源蔵がいる間は心配ないけどと、要らぬ心配をしたまま読み終わりました。

2015/12/02

優希

面白かったです。お初と栄蔵の恋物語。徐々に惹かれ合うものの、ふとした事件で意外な方向に流される。運命の悪戯が2人を翻弄するものの、互いに想いが強くなるのが愛おしかったです。まさに純愛と言えますね。

2021/10/29

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