雨女―公事宿事件書留帳〈13〉 (幻冬舎文庫)
雨女―公事宿事件書留帳〈13〉 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
onasu
頃合いかと10ヶ月ぶりに手にしたが、それでも頭の中で速やかにポーズが解かれ、直ぐに読むのが楽しくなるのは、ひとえに作品の上質さ故でしょう。 今回の佳作筆頭は、3話目の「幼いほとけ」。闇討ちしてきた男を峰打ちにし、鯉屋の座敷牢まで運んできたが、その後を子供がつけてきていた。身元を探るため、帰り道をつけた菊太郎が驚いた、その子の振る舞いとは…。 久しぶりに読むと、通例のラストを書かずに終えるスタイルが、物足りないようにも感じられたが、もう一冊読むとまた慣れるかな。
2017/10/21
星落秋風五丈原
泥鰌売りをして細々と独り身の生計を立てている岩三郎。ある日、彼は篠突く雨に打たれて長屋の木戸門にもたれかかる若い女を助けるのだが…。京を舞台に巻き起こる数多の事件に、公事宿の居候・菊太郎が挑むシリーズ第13集。『牢屋敷炎上』『京雪夜揃酬』『幼いほとけ』『冥府への道』『蟒の夜』『雨女』
2006/09/16
ベルるるる
シリーズ13作目。これほど読んでいるのに、ものすごく心に残っているという話はない。それは多分、揉め事が解決しても、はっきりと解決したわけでなく、このようになるだろうという漠然とした形で、どの話も終わっているからだと思う。 毎回、それを不満に思いながらも読み続けているという事は、やはり面白いという事かなあ・・・。
2014/09/29
蘖
あれ?お市さんの家出の話(蟒の夜)は?他の話も、結末までをしっかり書ききってくれず…。明るい兆しを見せて、あとはまぁ、書かなくても分かるでしょ?ってことなのかもしれないけども、やはり最後まで読みたいと思います。野暮ですかね…。
2012/06/18
まゆ子
短編のタイトルがどれも素敵。
2014/08/05
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