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無痛 (幻冬舎文庫 く 7-4)

無痛 (幻冬舎文庫 く 7-4)

無痛 (幻冬舎文庫 く 7-4)

作家
久坂部羊
出版社
幻冬舎
発売日
2008-09-01
ISBN
9784344411982
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無痛 (幻冬舎文庫 く 7-4) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

著者が医師だからこそ書ける内容で非常に興味深く読むことができた一冊でした。刑法39条というテーマの小説は様々あると思うけど、実際に係わっている人の苦悩からの視点でその問題性がわかり易かったように思いました。為頼医師の外見だけで症状を見分けてしまうという力は、検査や薬偏重の医療の世界には大切な能力だと思うし、能力がないにしても忘れてはいけない視点のように思えますね。医療ミステリーって面白いな。

2012/10/07

青乃108号

刑法39条。精神に異常をきたした状態でなされた犯罪においては犯人は罪に問われない。この法律が如何に問題であるのかを指摘するべく書かれた小説。【悪医】に心酔しこの作家を追いかけているのだけれど、良いとは思えなかった。痛みを感じる事が出来ない【無痛】のイバラが行う解剖の場面の克明な描写は、こちらに不快な思いをさせるだけであり全く不要である。その他の設定、ストーリー、人物、全てにおいてやはり無駄が多く、折角のテーマが全然浮かび上がって来ない。読後の印象は殺人モンスターのホラー小説にとどまってしまっている。

2022/09/28

そる

再読。刑法第39条題材の本は興味があってよく読みます。これは精神疾患や心神耗弱がある加害者側、それに巻き込まれた被害者側、どちらの視点も肯定的で考え深い。どういう解決が理想なのかその事件1つ1つによって変わるのかもしれない。登場人物がみんな不快で嫌悪感。菜見子の人は人の働きかけで治るという意識がまず嫌い。佐田の人のせいで人生が悪くなった、ってのも虫唾が走る。皆あまりいいように描かれてないのは作者の狙いなのか。「(略)でも、病気は自然現象なのです。だから手強い。一生懸命やれば必ず解決する訳でもない。(略)」

2020/05/05

そる

読メ登録以前に読んでいて、何の記録も残していません。再読して感想書きます。→ 2020年5月再読して感想書きました。そちらを読んでください!

2016/09/01

抹茶モナカ

刑法39条に対して、問題提起したミステリー。描写が醜悪で、統合失調症についても偏見を呼びそう。陽性症状の事ばかり書くし。まあ、僕が統合失調症なので、引っかかったのかもしれませんが。読むのを途中で止そうかな、と、思った。伏線を回収して行く、というより、人間関係が繋がり過ぎて、狭いムラ社会みたい。ちょっと、個人的にはオススメ出来ない本。

2015/10/03

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