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スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫 に 8-5)

スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫 に 8-5)

スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫 に 8-5)

作家
西澤保彦
出版社
幻冬舎
発売日
2009-02-01
ISBN
9784344412637
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スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫 に 8-5) / 感想・レビュー

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W-G

穴は多いが面白かった。前作同様、読者をねじ伏せるための禅問答のような思想描写も、タカチが割と素直なので受け入れられる。ここは菓刑事の存在が大きい。「タカチだって気づいてるだろ?」と、当たり前のように披露されるタックの推理は、ちょっとヒドイくらい穴だらけ。こうこうこういう条件に該当する人が犯人です、という絞り方はよくあるが、それは範囲が限定された中で、もしくはメタ視点を取り入れなければ成立しない。というか、普通、あの条件であの人物はヒットしない。しかしサプライズの大きいのと作者の熱量が高いので、好みの作品。

2017/11/29

nobby

タック&タカチ④前半タカチの回想として語られるのは高校三年の冬。女子寮でルームメイトな恋人から続く惨殺…分かりやすく嫌な奴への嫌疑を追う展開は結構好きだが、やはり見せ場は後半怒濤のタックの推理!いつもの酒宴での趣向として「スコッチの瓶の中身を川に捨てる」という奇妙な行動に絞った出題を、殺人犯まで導くのは圧巻いや強引(笑)それでも細かい事柄をしっかり拾って、パズルを完成させていくのは見事としか言い様がない!ただ、成り立つけど真犯人がちょっと唐突過ぎるのが残念…その動機とするナルシズムは自分には理解不能だし…

2021/02/09

🐾Yoko Omoto🐾

タカチが高三の冬に巻き込まれた連続殺人事件。二年が経ち、その真相を仲間たちと紐解くことで迎える、タカチの“過去の呪縛からの解放”が今作のメインテーマとなっている。前作「仔羊」で問題となった親から子への独善的支配関係に加え、友人・恋愛・夫婦・職場などあらゆる人間関係に置ける“個の領域への侵害的踏み込み”について、タカチの的を射た考察が何とも興味深い。真相看破についてのロジックは相変わらず見事で、特に寮生個々の性格を伏線に据えた辺りに巧さを感じる。にしてもこのまるで理解できない動機…西澤氏ならではだなあ(笑)

2015/09/21

ダイ@2019.11.2~一時休止

匠千暁その5。高校時代のタカチの未解決事件を解く。タカチ以外のメインキャラの出番が最後のみで、かれらの掛け合いが少ないのがチョット残念。

2015/09/06

セウテス

タック&タカチシリーズ第5弾。前半はタカチの過去が語られ、高校卒業時に起こった未解決の連続殺人事件の話。後半は現在に於いて、タックと事件を解決する話である。タイトルを示唆するのは、容疑者の男がアリバイ証言に、スコッチを川に捨てビンの中を洗う人物を目撃したと証言する事だろう。謎解きは伏線もしっかりと在り、ミステリの構成としては推理を堪能できる。犯人も推測できるのだが、その動機や背景には力が抜けてしまう。ナルシズムと他の関わり論自体は、多少なりとも理解出来るし面白いのだが、連続殺人の答えがこれでは頂けない。

2018/03/25

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