バレエ漬け (幻冬舎文庫 く 12-1)
バレエ漬け (幻冬舎文庫 く 12-1) / 感想・レビュー
ちゃとら
【図書館本】バレリーナになりたい!小さな頃の女の子の夢。私もマンガで知ったバレリーナに憧れたが、いまだ舞台は数えるほどしか観ていない。序章はバレエ界の固有名詞などで少し苦戦。中盤は周防監督と映画の話へ。『白鳥の湖』の解釈と表現の違いの多さ。左足首を痛めていた著者がこの演目を辞める決意。バレエが職業として成立していなかった日本で踊り続けてきた草刈さんの努力と強さを痛感。文庫化する時のあとがきで引退間近の話には涙が出ました。「我が強いから、怪我をする!」と言われた言葉、ショックでした。
2021/01/20
ゆか
完全なバレエに関する本だと思いましたが、旦那様の話だったり、映画の話だったり、家族の話だったり…。タイトルで読む人を狭めているかもしれないなぁ〜。逆にタイトル通りにバレエ漬けの話を期待している人にも、バレエの話はちょつピリなので、期待ハズレかも…。習い事を職業にしようなんて、小学生や中学生では思いつかない!にしても、中卒でプロを目指すあたりがすでにプロなんでしょう…。成功者だからこそカッコイイと思いますが、成功してなければ、本人の供述通りかなり破天荒な人ですね。
2016/11/20
Sakura
期待していたほどバレエ漬けな話ではなかった。でも「Shall we ダンス?」をアメリカで公開した時、「『王様と私』はアジア人蔑視だが、抵抗ないのか?」と聞かれた時に、周防監督が「アジア人が白人に蔑視されていることくらいわかっている。『王様と私』の差別的なところではなく、ミュージカル的に優れているところを日本人は楽しんでいる」と返したという逸話がよかった。草刈民代さんは最高のパートナーに巡り合えてお幸せですね。
2022/07/27
coco.
日本を拠点に活躍したバレエダンサー・草刈民代さん。ロイヤルバレエ団で日々研鑽を重ねた吉田都さんと比較されると、技術の差は出てしまうが、国内を中心に普及させた面では、一定の評価がある。ただ、それを差し引いても幼少期の体験談は、印象が下がったので御自身の為にも書かない方が良いと思った。ジャン・コクトーがバレエ劇『若者と死』の際に進言した内容、Artという海外由来の言葉を曖昧な芸術と訳してしまった日本語の盲点を突いた意見は、興味深い。慣れない書き物が調子良く滑りだしてきた頃、いざこれからの所で終わってしまった。
2014/04/12
ちゃちゃ
「草刈メソッド」でも美しすぎて見とれてしまいます。そんなに美しく動けませーん。・・・でも草刈さんは,結構元気一杯の(いっぱいすぎる!)女の子だったのだなあ・・・。そのむちゃくちゃぶりにも惹かれてしまいます。迷いながらも踊ることを通して「自分が自分である」ことを深く体感したいという想いに共感。「大切なのは自分の信念。自分にとって大切な物を探そうという信念なのではないか」うん!
2010/09/07
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