童貞放浪記 (幻冬舎文庫 こ 25-1)
童貞放浪記 (幻冬舎文庫 こ 25-1) / 感想・レビュー
オールド・ボリシェビク
7年前、2017年に読んでいた。その時も思ったが、私小説書きの業の深さを思う。収録の「黒髪が匂う女」、ほぼモデルは明白なのだろうが、よくぞここまで書けると思う。その精神力に感服する。それほどの精神力というか強さがなければ、私小説など書くな、ということだよなあ。あらためて、恐れ入りました。
2024/07/17
yamadamada
西村賢太と小谷野敦の違いは何だろうか。
2010/01/11
鉄髭
島田雅彦の小説分類に従うところの「百科全書的作品」。主人公たちの生きている時代のメインストリーム、サブカルチャー共に良く分かる。
2009/08/22
無謀庵
これは事実に基づいた私小説だろう、と判断できるほど小谷野氏についての事実を知らないのだけど、やはりそう見える。どうも主人公が感じ取れないらしいことを私も感じ取れないので、そこで共感があり、しかしそれを理性と知性で理解していくようなところは、私はそこまで知性がなくてできないから違いになって、半身だけ重なるような感覚が興味深くて、ついつい一気に最後まで。
2014/11/09
hiratax
映画は観ていて、神楽坂恵が脱いでるんだけど、色気が全くないという脅威で、酒乱の先輩教員を演じている堀部圭亮のねちっこさの方が勝った。好きな人を留学先に追いかけてしまう「非望」は読んでいたのだけれど、本作は未読のままだった。日本文学でも古典専門の人は近代文学の知識が皆無、といった専門家事情も面白い。人文系の研究者って女性との出会いがけっこうあるもんではないかとも思うがそうでもないようで。
2014/10/23
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