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村上春樹イエローページ 3 (幻冬舎文庫 か 20-3)

村上春樹イエローページ 3 (幻冬舎文庫 か 20-3)

村上春樹イエローページ 3 (幻冬舎文庫 か 20-3)

作家
加藤典洋
出版社
幻冬舎
発売日
2009-10-01
ISBN
9784344413658
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村上春樹イエローページ 3 (幻冬舎文庫 か 20-3) / 感想・レビュー

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ころこ

よくW村上として比較される両者は、たまたま苗字が同じなだけでなく、同年代で肩書きなく現役な純文学作家といえば、恐らくこの2人しか残っていないのではないでしょうか。その一方の村上龍はゼロ年代に失速、村上春樹が今も現役なのは本書で扱われている阪神大震災、オウムの95年以降の作品があるからでしょう。比較にこだわりたいのは、この2人は90年代からゼロ年代に掛けて、企業やサッカーなど当時の社会状況に直接コミットしていたようにみえたのは龍の方だった逆転があることにあります。春樹は直接社会に対するメッセージを発した作品

2021/10/07

χ

著者の目の付け所のよさは健在。スプートニク〜の服の色や神の子供〜の一連の眠りとの関係などこういう細かいところに注意して読むとまた違った楽しみがある、と気づかせてくれる。脚注が面白かったのと空白が広いのとでドッグイヤーはページの下である

2017/12/11

なつのおすすめあにめ

例えば『街と、その不確かな壁』という作者本人が失敗作として封印した作品を掘り起こしてまで読むよりも、この真摯に作品と向き合った評論を読むほうが、よっぽっど作家の本質に迫れるのではないかと思う。ポール・トーマス・アンダーソンや、寄生獣を出すのは、こじつけの感があるものの、村上春樹作品の広がりに一役買っているか。自分は『輪るピングドラム』のような暗喩を浴びるような作品が好きで、幾原邦彦監督が村上春樹を読み込んでいると聞いて、ここまできたので、とても満足していて、なのでイエローページ4が生まれないのは残念です。

2020/06/18

nakaraitohsui

村上春樹本ではイエローページが突出して面白いと思う。『神の子』と『カフカ』分析には興奮した。でも前二作より恣意的なこじつけとか象徴論が増えた気もするけど、こういうもんだっけか。とにかく楽しみにしていてようやっと出た3でした。むかし勘違いして2を二冊買っちまったのは内緒です。4も楽しみにしていますぜよ。

2009/10/20

Arowana

ここまで深読みしてなかっただけに、プロの評論家の洞察力の鋭さに感服した次第。手堅い論拠に基づいた推論と邪推とを断りを入れたうえで区別して書かれているので、客観的に読もうとする努めの妨げにはならないと思う。何にせよ、いろんな本と読み比べてみるのがいちばんよいだろう。

2013/05/11

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