棘の街 (幻冬舎文庫 と 9-1)
棘の街 (幻冬舎文庫 と 9-1) / 感想・レビュー
nakanaka
なかなかのバイオレンス小説だと感じました。イカれた犯人たちではありますが今の時代には実際に存在しそうなだけに恐怖を覚えます。主人公の上條は魅力的なキャラでしたが組織人としては不適合者ですね。同僚や部下だったらかなり嫌なタイプかもしれません。しかしながら上條の言動が必ずしも間違っているとはいえず、警察のことなかれ主義への作者からの不満と皮肉と受け取りました。ヤクザの旧友・小野里が存在感抜群でいい味だしてたなぁ。ラストの亡き父と亡き妻の登場のシーンでは涙が出そうになりました。
2016/09/29
ユザキ部長
なかなかヘビーに長く重い話しだった。なにをそこまで意地になるのかと思いきや、ある意味凶器じみてないと捕まえられないし、突き放せない。犯人が狂ってるからなおさらだ。
2022/09/13
さっとん
堂場さんの刑事物は初めて読みました。 600ページ近い長編で終始重苦しい雰囲気なのは若干しんどかったですが、後半はスピード感がありハラハラドキドキの展開は面白かったです。 堂場さんの他の刑事物も読んでみたいです。
2018/04/28
鈴
【刑事・探偵週間@月イチ】③堂場さん三冊目。最近、堂場さんハマり中。やぁーこれもなかなか面白かった。一匹狼の上條刑事。誘拐事件が自分のミスで、遺体発見という最悪の結果になり、犯人逮捕のために身勝手に動き回る(笑)そんな上條に、もっと周りに頼ろうよ~と言いたい場面がちらほら。とくにラストは無謀過ぎでしょ(笑)正春とのその後は明るいものであってほしいな。
2016/09/25
スノーマン
記憶喪失の少年アキラの正体が、もしかして?という予想そのまんまであっけにとられてしまった。何かもう一捻りほしかったな〜。ここに出てくる少年たちの暴走は行き当たりばったりで悲しくなる。でもこんな人間も実際いるんだろうな。孤独な刑事上條の正義感は頑なで、ラストも仕方ないこととは言え、親としていつか息子にその正義を、言葉で気持ちで伝える努力をしてほしい。あと、友人をもう少し信用すれば良いのに…小野里かわいそう(笑)
2016/01/13
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