野分一過 (幻冬舎文庫 さ 11-13 酔いどれ小籐次留書)
野分一過 (幻冬舎文庫 さ 11-13 酔いどれ小籐次留書) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
小説を読み切った翌朝、今日は何を読むかと本棚を眺めるのを常としている。『野分一過』は夏過ぎ台風シーズンに読もうと思っていたのだが、昨日4月3日は記録的な春の嵐。すぅっと手が伸びた。風速40mの突風と雨が吹き荒れる中、臨場感たっぷりに読みました。前巻『杜若艶姿』では想いを寄する人おりょう様と結ばれ、「眼千両」「杜若半四郎」と称せられる岩井半四郎率いる市村座の興業におりょう様をエスコートした小籐次。今巻、小籐次はあくまで分をわきまえた振る舞いながらも、おりょう様は積極的。小籐次よ、この、このっ、幸せ者め!
2012/04/04
TakaUP48
野分の予兆で、新兵衛長屋は芝明神へ避難。飼い猫騒ぎのおすぎ関係の千枚通し連続殺人事件は、影の男を始末して落着。野分一過でお夕と駿太郎は深川巡り、観右衛門が須崎村に贅沢なおりょうへの屋敷を案内、後「望外川荘」と命名。美造親分の口利きで、深川惣名主・三河蔦屋の12代当主より13代一家の誘拐事件の解決を依頼され落着。引越し目前に、おりょうの両親、水野夫妻、昌右衛門らを招いて「不酔庵」で茶会を。おりょうの積極的大胆な発言に、まさに小籐次は”中高年の星”!羨まし!元持ち主旗本のきな臭い企みに、小籐次正義の一振り。
2021/05/27
くまクマ
久しぶりに、ちょっとだけど、おしんさんが出てきて安心。そして、梅五郎御隠居も頑張りましたね。
2021/04/23
ichi
シリーズ第13巻。何と!小藤次とおりょうさんが永遠の愛を誓う。という巻でした。そうなってほしい。と望んでいましたが…、佐伯さんありがとうございます。
2016/12/04
calaf
野分か...今みたいな台風進路予想なんてない時代だから、直前まで分からなかったのだろうなぁ...
2014/08/06
感想・レビューをもっと見る