最初の、ひとくち (幻冬舎文庫 ま 10-3)
最初の、ひとくち (幻冬舎文庫 ま 10-3) / 感想・レビュー
馨
ミリさんが、初めて食べたスイーツや料理、果物等を当時を振り替えって書かれているエッセイ。時代を感じたり、自分の学生時代を思い出したり、今は当たり前に売っているものが珍しかったり、食べ物の思い出、それにまつわる友達や家族とのエピソードも面白くて楽しめました。忘れていたお菓子なんか出てくると懐かしかったです。
2016/05/24
zero1
ピノ、小枝、カラムーチョ、アポロなど食べ物の思い出を、ほのぼのエッセイで知られる益田らしい語り口で紹介。表現者は記憶が深いんだと思う。不健康だと言われていたコーラなど「ケミカルな味わい」と表記。これ、すごく分かる。コーヒーも「子どもはダメ」と禁止令が出ていた。最初にフルーチェを食べたのはいつだったか。理想のパフェを絵に描くところはまさに女の子の世界。ハーゲンダッツは衝撃の味!大阪出身らしくたこ焼きも登場。マクドのシェイクはストローで吸うのに苦戦した。「バナナはおやつに入るんですか?」はお約束の質問(笑)。
2019/08/07
大福
疲れている時に手に取りたくなる益田ミリさんの本。読んでいても心がホッとする私には精神安定剤なような1冊。
2019/02/03
AKIKO-WILL
益田ミリさんの本は、たくさん出てますがどれも身近で共感できます。初めて食べたお菓子や果物、食べ物!あの時の気持ちを語るエッセイ!カラムーチョやフルーチェ、マンゴー、コーラなど自分はどうだったかな?とミリさんの感想を読みながら思い出したりして楽しかった。これを読んでいたら懐かしくて食べたくなりますね。ミルクケーキが食べたい。
2016/05/16
ホークス
色々な食べ物を最初に口にした時のエピソードに、独特の四コマ漫画が付いていて楽しい。十代までの記憶がとても鮮明で、感情もリアル。それを大人の目線で振り返る著者が切なく感じられた。中でも冷やしあめの話が沁みた。関西のものだけど、著者にとってのそれは、市場で母親たちが腰に手を当てて、プラスチックのコップで立ち飲みするものだった。市場とともに冷やしあめは姿を消したが、私もこの話を読んで、若かった母親と一緒に歩いた、ゴミゴミと活気のある市場の光景を思い出した。ちょっと泣きそうになった
2016/09/07
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