交渉人・爆弾魔 (幻冬舎文庫 い 18-6)
交渉人・爆弾魔 (幻冬舎文庫 い 18-6) / 感想・レビュー
ナルピーチ
交渉人シリーズ第二弾は前作以上に興奮必至!東京都内で爆弾事件が発生。犯人の要求はとある宗教団体の教祖を釈放させる事。そしてもう一つ、交渉人として“遠野麻衣子”を指名する。その理由とは…。90年代に起きたあの宗教団体の暴走を想起させ、アメリカの同時多発テロを組込んだダイナミックな設定とスリリングな展開。前作では密閉された立て籠り事件での心理戦、今回は打って変わって都市という広範囲を使った場面描写。しっかりパターンを変えて読ませる五十嵐先生、この手の小説はやっぱりグイグイと惹き込ませてくれる面白さがある。
2023/03/21
gonta19
2010/4/11 Amazonより届く。 2017/6/14〜6/20 1年半ぶりの五十嵐作品は、7年ものの積読本で帰ってきた交渉人、遠野麻衣子シリーズ。犯罪を犯した新興宗教教祖の釈放を要求し、東京に爆弾を仕掛ける元信者と思われる犯人。広報課へ異動していた麻衣子が警察の窓口となるよう指定され、犯人と対峙するが。まさに手に汗握る展開。いつも書くことであるが、五十嵐作品は本当に映像が目に浮かぶ。きっと頭の中の映像を文字化していってるんではないのかなぁ。
2017/06/20
まこみん
警視庁広報課の遠野麻衣子は、謎の電話と共に目の前で交番爆発の場に遭遇する。犯人はシヴァと名乗り、麻衣子の携帯を通してのみ要求連絡をしてくる。オウム事件、9・11テロと、実際に起こった事件を呼び起こされ、それ以上の首都パニック状態を描く。私達はこんなにも理性を失って愚かな酷い状態になるのだろうか。メールの作成だった事もあって、交渉人という感があまりしなかったけど、麻衣子の犯人捜しの推理等は成る程と思い、最後まで一気読み。只、同じ様な表現が繰り返されたり、麻衣子の人柄がいまいちはっきりしない感じもした。
2017/05/14
オカメルナ
服役中の宗教集団の教祖解放を条件に、東京都内に爆弾を仕掛けたとシヴァと名のる人物から遠野麻衣子の携帯にメールが届く。前作ほどのドキドキ感はなく、交渉人であるはずの麻衣子なのに犯人と交渉するというより、推論と偶然が重なった謎解きに終始したという印象。面白くないわけではないが、それほど心理戦が繰り広げられたわけではないので、500ページ越えは長すぎたんではないだろうか。
2016/02/02
どんちん
ふむふむ、前回からいきなり事件の規模がでかくなり、ちょっとびっくりしたが、遠野警部の前回以上の活躍に満足です。最後まで緊張感のある展開であったが、交渉そのものがあまりなかったな。プロファイラー遠野警部って感じw パニックはそれなりの描写であったが、それに比べ、犯人へたどり着く過程がちょっとあっさり?!こここそ遠野警部の活躍の場なのだが。また、犯人との直接対決の場も同じくちょい負けかなぁ ともあれ、退職することなく、今後の活躍の道が残ったわけだからよしとするかw
2013/09/07
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