スタートライン: 始まりをめぐる19の物語 (幻冬舎文庫 お 34-2)
スタートライン: 始まりをめぐる19の物語 (幻冬舎文庫 お 34-2) / 感想・レビュー
irodori
『始まり』をテーマとして、19名の作家の話を集めたアンソロジー集です。あまりにも短すぎて物足りない話も多いですが、中途半端な話もありましたが、『始まり』って何気ない日常にたくさん転がってるんだなと思いました。でも、欲を言えばやっぱり長編で読みたいものです(^^)
2014/05/15
nanasi
短編が19編収録されています。カバーデザインは山本智香子さんです。恒川光太郎さんの「海辺の別荘で」と中田永一さんの「恋する交差点」が良かったです。
2014/01/03
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
19人の作家による“始まり”をテーマにした掌編集。お目当ては中田作品だったが、個人的ベストは初読みの光原作品。ふるさとの祭りの情景を通じて父の姿を思い起こし、新たな一歩を踏み出していく女性の、その変化する一瞬のあたたかさを見事に切り取り、“始まり”にふさわしい希望で包んでくれるような良作だった。ただ、全体としては、それぞれ10ページ前後という短さゆえに良くも悪くもさらりと読めてしまい、振り返ってみるとあまり印象に残っていない。意表をついてきた宮木、万城目の両作品には別の意味での印象深さがあったのですが…。
2013/07/08
ふじさん
図書館本。本を読むときには、結末がどうなるかに意識が行きがちだが、この本に収録されている物語は、人生のあらゆる場合におけるスタートが描かれている。恋の予感、家族の再生、衝撃な出会い、人生の再出発等、日常の訪れる小さな始まり。個人的には、金原ひとみ「柔らかな女の記憶」、橋本紡「風が待っていった」、万城目学「魔コごろし」、小川糸「パパミルク」等が良かった。たまに、こんな気軽に読める本もいいかもしれない。図書館でないと出会わない、手にしない本かもしれない1冊。
2024/11/17
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
「始まり」を題材にしたアンソロジーです。19人の作家さんが書かれている為、一人あたり10ページ前後。その為残念ながらアタリハズレがありました。取引先への出張帰りに立ち寄った見知らぬ街で、何故かその街のことを「知っている」ような気がした「街の記憶/三崎亜記著」。東京のスクランブル交差点で彼と不思議な出会い方をした二人でしたが・・「恋する交差点/中田永一著」の話が好き。どちらの話もちょっと切ない感じが好き。ライブの終わりに理想の女性と出会った「会心幕張/宮木あや子著」はある意味宮木さん全開ですね(苦笑)★★★
2013/04/17
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