「愛」という言葉を口にできなかった二人のために (幻冬舎文庫 さ 18-3)
「愛」という言葉を口にできなかった二人のために (幻冬舎文庫 さ 18-3) / 感想・レビュー
眠る山猫屋
『光の旅人』や『トーク・トゥ・ハー』といったちょっとだけマイナーな、けれど心に残る映画。万人受けはしないだろうが、刺さる何かを秘めていた映画たちが甦ってくる。『プリティウーマン』や『フィールド・オブ・ドリームス』といった有名作にも、新たな気付きがあったり。他者と映画について語らう機会が減っていたので、なんだか嬉しい。沢木耕太郎さんの目線が比較的解り易く語られているので、取り付き易くスウッと入ってくる。どの映画も観て(再視聴も含めて)みたくなってしまった。
2023/01/18
踊る猫
なかなかクセモノ。端正に綴られた沢木節は絶好調で、こちらを唸らせる。清潔な一冊で、実に生真面目かつ誠実に綴られている。だが、人を銀幕に誘うだけの力があるかどうか? このエッセイ集を読んでいると、そこまでの語り部としての才覚を期待するのは的外れという気がする。むしろジャーナリストとして優秀……良かれ悪しかれ、情報を同時代的に整理して吐き出す人、という印象を受けるのだ。そのあたり痛し痒し。悪い本ではない。だが、沢木耕太郎と私の相性が合わないからなのか、どうしてもないものねだりをしてしまう。このあたり難しい……
2018/10/27
manamuse
映画エッセイ第二弾。今回はあまり観たいな〜と参考になるものがなかった…。
2023/02/25
波多野七月
まず、タイトルがいい。『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』このタイトルだけで、「どんな本なんだろう」と手に取りたくなる人も多いだろう。もし、あの時、言葉にできていたなら。あの瞬間に、「愛」という言葉を、届けられていたならば。映画『ブロークバック・マウンテン』を評した、〈これもまた、愛という言葉をできなかった者たちの物語である〉というフレーズに、この作品を観てみたくなった。スクリーンに浮かび上がる、人生の悲しみや切なさ。そして生きる姿を描ききった、映画の世界へとつながるエッセイ集。
2014/10/25
ステビア
映画エッセイ。前作もそうだったけど、DVDを借りに行きたくなる。
2014/10/24
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